無い物ねだり ページ9
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次の日
今日は、白濱先輩たちとカラオケに行く約束をしてる
だから、お気に入りの服着て、ちょっとだけ気分を上げた
でも、朝おはよーって会ったマユちゃんを見てがっくし
マユちゃん、スキニーにＴシャツにレザージャケットっていう、すごいシンプルな組み合わせなのに、やっぱり顔が良いから モデルさんみたいに見えるもん
A「…マユちゃん、なんでそんなに美人なの？」
マユ「え？笑」
A「わたしマユちゃんの隣にいたら、一生彼氏できる気しない。」
マユ「うわ、ひど！」
A「いいなー、わたしもマユちゃんみたいに、顔ちっちゃく生まれたかった。」
マユ「え？じゅうぶんちっちゃいじゃん。ちょっとだけ、赤ちゃんぽいけど。笑」
A「あ、やだやだ、気にしてるの。」
マユ「そこが可愛いって。女の子って、丸っこいほうが可愛いんだよ。羨ましいもん。わたし子供の頃から背高いし、太れないから。」
A「…イヤミ？」
マユ「本気！笑」
A「そうなの？…じゃあ、あれだね、無い物ねだりだね。」
マユ「ほんとそうだよ。」
…うーん、でも
10人の男の子に、わたしとマユちゃんどっちと付き合いたい？って聞いたら
10人とも、マユちゃんを選ぶと思うけどなあ
マユ「あ、そうだ。覚えてる？今日カラオケ！」
A「うん。でもね、わたし本当に音痴で、」
マユ「大丈夫大丈夫、その辺はノリで。」
A「そうかなあ。」
マユ「うん。それで、白濱先輩からラインきてさ、今日5限にゼミの説明会入っちゃったんだって。だからカフェで待っといてーって。」
A「そうなんだ…わかった。」
マユ「A、門限とかある？5限終わりからだったら、結構遅くなるかも。」
A「あ、えっと…たぶん大丈夫。」
マユ「時間ヤバくなったら、無理しないで言ってね。」
A「うん。ありがとう。」
実はこれが、大学生になってはじめての放課後遊びだったりする
マユちゃんとお買い物行ったのは、あれ、土曜日だったから
ママには今朝、今日晩御飯いらないって伝えたし
遅くなるの？って聞かれて
うんって答えたから
たぶん大丈夫
4限を終えて、マユちゃんとカフェでお喋り
緊張しすぎて
ふたりを待つ時間が とても長く感じた
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ゆづき(プロフ) - きなこさん、初めまして！だいぶ時間が経っていて、もうコメントを見ることはないかもしれませんが、、とてもキュンキュンして、人間の小さい心の動きをうまく言葉に起こしている部分に特に感動しました！♡2章も楽しんで読ませていただきます！ (6月7日 22時) (
レス) @page50 id: bfb37b3d55 (このIDを非表示/違反報告)
kaoris10(プロフ) - お気に入り登録してます！毎度ウルウルです！塩な彼氏と〜のパスワード教えて頂きたいです！ (2020年2月14日 23時) (レス) id: 9b17de759e (このIDを非表示/違反報告)
涼香(プロフ) - とても面白いです！(T^T)更新待っています！ (2019年2月16日 2時) (レス) id: 3b0746b685 (このIDを非表示/違反報告)
saeco10(プロフ) - また一話から読み返しています。もう何回目？って言うくらい読み返しているのに、また切なくて泣いてしまいます。この物語のチカラに驚いております。 (2019年1月23日 1時) (レス) id: eef139c402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 久々のきなこさんのお話し、今回も楽しく読ませていただいております！今後の展開もとても気になるところです。きなこさんのお話を読んでると純粋に人を好きになって恋をしたくなります、、それくらい素敵なお話しをありがとうございます！ (2018年5月7日 21時) (レス) id: 97c32faec9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2018年4月21日 21時
