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オレンジ ページ4





その日の夕方
全部の授業が終わって、マユちゃんにノートありがとうってお菓子あげて
ふたりで学校を出た

ここから10分くらいの場所にある駅
わたしとマユちゃんは、逆方向
だから改札のとこでバイバイなの
でもたまに、駅前の公園で、ベンチに座ってちょっとお喋りする


A「ねえ、そういえばサークル入る?」

マユ「うーん、すごい悩んでる。Aは?」

A「…わたしは入んないかなあ…マユちゃんが入るなら、考える。」

マユ「わたしも同じこと考えてた!笑 でも、Aがそんな感じなら入んないかも。ほら、彼氏と予定合わなくなったら嫌だし。」

A「あ、そっか。」

マユ「うん。あいつムカつくくらい忙しからさ〜あっちが時間空いたときにわたしがサークルだったら、なんか勿体ないじゃん。」

A「うん、その通りだね。」


さっきの白濱先輩の言葉を思い出す
マユちゃんの彼氏、すっげーイケメン!って、目キラキラさせて言ってたなあ


A「ねえ、白濱先輩たちって、サークル入ってるのかな。」

マユ「ん?佐野先輩はわかんないけど、白濱先輩は入ってないと思うよ。聞いたことないから。」

A「ふうん…ていうか、あんなイケメンなひとの後輩って、なに?部活とか?」

マユ「あー、なんかその、わたしの高校時代の友達の、元カレ?まあそんなに続いてなかったけど、白濱先輩ってああいう性格だから、別れた後も仲良くしてくれてた。まあ、わたしはあのでっかい二重、苦手だけど。」

A「そうなの?」

マユ「うん。なんかこう…ブラックホール?」

A「ふふ、なにそれ?」

マユ「とにかくねー、わたしは切れ長の目が好きなの!まさに、彼氏。理想の顔!」

A「あ、やだ!もしかして顔で選んだ?」

マユ「あったりまえじゃん。顔がよければ性格も良く見えてくるもんだよ。」


そうなのかな
彼氏とか、好きな人とか、いまいちわかんないから 今は到底理解できないや

でもマユちゃん
なんやかんやで彼氏さんのこと大事そうだし、好きみたいだし、そういうの羨ましいな
わたしもできるのかなあ
…恋とか、してみたいな


オレンジに染まる空をぼんやりと眺めながら
今はただ、そんなことを考えていた


授業中→←怖い



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ゆづき(プロフ) - きなこさん、初めまして!だいぶ時間が経っていて、もうコメントを見ることはないかもしれませんが、、とてもキュンキュンして、人間の小さい心の動きをうまく言葉に起こしている部分に特に感動しました!♡2章も楽しんで読ませていただきます! (6月7日 22時) (レス) @page50 id: bfb37b3d55 (このIDを非表示/違反報告)
kaoris10(プロフ) - お気に入り登録してます!毎度ウルウルです!塩な彼氏と〜のパスワード教えて頂きたいです! (2020年2月14日 23時) (レス) id: 9b17de759e (このIDを非表示/違反報告)
涼香(プロフ) - とても面白いです!(T^T)更新待っています! (2019年2月16日 2時) (レス) id: 3b0746b685 (このIDを非表示/違反報告)
saeco10(プロフ) - また一話から読み返しています。もう何回目?って言うくらい読み返しているのに、また切なくて泣いてしまいます。この物語のチカラに驚いております。 (2019年1月23日 1時) (レス) id: eef139c402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 久々のきなこさんのお話し、今回も楽しく読ませていただいております!今後の展開もとても気になるところです。きなこさんのお話を読んでると純粋に人を好きになって恋をしたくなります、、それくらい素敵なお話しをありがとうございます! (2018年5月7日 21時) (レス) id: 97c32faec9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこ | 作成日時:2018年4月21日 21時

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