モヤモヤ ページ25
．
2限が終わって、お昼
佐野先輩に会えるの、ちょっと楽しみにしてたんだけど
A「あれ？…佐野先輩は？」
亜嵐「あー玲於ね、3限休講になったって、帰ったよ。」
A「…帰っちゃったんだ。」
亜嵐「昨日さ、シフト0時までだったらしいんだけど、交代で入る社員が風邪でダウンして結局5時まで入ったって。ずーっとあくびしてた。」
マユ「え、朝の5時？」
亜嵐「そうそう。平日に12時間働くなんてなかなか無いよね。笑」
A「そんな…死んじゃうよ…」
白濱先輩とマユちゃん、笑ってるけど
全然笑えない！だって、身体壊しちゃうもん
心配だよ
亜嵐「大丈夫だよAちゃん。そんな顔しなくても。笑」
A「だって…」
マユ「そうだよ。男と女じゃ身体の造りが違うんだから。男は2、3日寝なくても平気なの。」
A「…ほんとう？」
マユ「うん。ね、先輩。」
亜嵐「うんその通り。」
A「けど…」
マユ「じゃあ、大丈夫かラインしてみたら？昨日は先輩がくれたんだから。」
パンもぐもぐしながら
マユちゃん、そんなこと言ってくる
A「ええ…」
亜嵐「ライン？玲於からラインきたの？」
マユ「ね、きたんだよね。ほら、A昨日が初めてのバイトだったから。どうだった？って。」
亜嵐「えー…優しい。」
A「や、全然…優しい、ですけど、その、ちびっこに埋もれなかった？とか聞いてくるし。」
亜嵐「あは、やっぱそういう感じか。笑」
そのあともお昼食べながら
ずーっと、頭には佐野先輩のことばかり
…変なの
マユ「…どうかした？ぼーっとしてるよ。」
A「…ううん、…佐野先輩…」
マユ「もーまだ言ってる！大丈夫だから。」
A「そ、そうかもしんないけど…その、わかんないけど…なんか考えちゃう。」
亜嵐「……Aちゃん、もしや？」
A「え？」
マユ「…もしや、かなあ。」
A「…もしや、なに？」
亜嵐「…いや…」
マユ「うん、Aが自分で気づいた方がいいですよね。」
亜嵐「……うん、けど…」
マユ「え？」
亜嵐「いや、うん。まあ、そうだね。」
よく分からないふたりの会話に首をひねりながら
卵焼きを食べる
もぐもぐして、飲み込んで、ため息
この胸のとこがモヤモヤするの
何かなあ
とにかく明日
ラインする勇気はないから、先輩に会って
あの得意げな笑顔を見たらすっきりするはず
…なんて
このときは呑気に考えてた
．
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ゆづき(プロフ) - きなこさん、初めまして！だいぶ時間が経っていて、もうコメントを見ることはないかもしれませんが、、とてもキュンキュンして、人間の小さい心の動きをうまく言葉に起こしている部分に特に感動しました！♡2章も楽しんで読ませていただきます！ (6月7日 22時) (
レス) @page50 id: bfb37b3d55 (このIDを非表示/違反報告)
kaoris10(プロフ) - お気に入り登録してます！毎度ウルウルです！塩な彼氏と〜のパスワード教えて頂きたいです！ (2020年2月14日 23時) (レス) id: 9b17de759e (このIDを非表示/違反報告)
涼香(プロフ) - とても面白いです！(T^T)更新待っています！ (2019年2月16日 2時) (レス) id: 3b0746b685 (このIDを非表示/違反報告)
saeco10(プロフ) - また一話から読み返しています。もう何回目？って言うくらい読み返しているのに、また切なくて泣いてしまいます。この物語のチカラに驚いております。 (2019年1月23日 1時) (レス) id: eef139c402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 久々のきなこさんのお話し、今回も楽しく読ませていただいております！今後の展開もとても気になるところです。きなこさんのお話を読んでると純粋に人を好きになって恋をしたくなります、、それくらい素敵なお話しをありがとうございます！ (2018年5月7日 21時) (レス) id: 97c32faec9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2018年4月21日 21時
