似てる ページ8
玲於side
亜嵐くんが見せてきた、Aとのトーク画面
杉野くんに告白された
玲於くん過保護すぎて困る
そんな報告のあと
[ すごく幼稚園生みたいな質問なんですけど ]
[ 人を好きになるって どういうことか 教えてください ]
…はあ
なに聞いちゃってんの
それに対して亜嵐くん
ちゃんと真面目に答えてるし
なに
これで、杉野くんのこと好きだって確信したわけ
亜嵐「ね、悪口言ってないでしょ。」
玲於「…悪口の方がまだ良かった。」
亜嵐「え？」
その人を思って泣けたらそれが恋
なんだって
まあ、あながち間違いでもないか
俺だって、もうお前に触れられないって思ったら、なんか泣きそうになるよ
生まれた頃から隣にいて
夏休みと冬休み、ずっと一緒に遊んでて
その距離が当たり前だったから、久々に再会しても、まるで昨日も一緒にいたみたいに笑い合えて
…それなのに、ちょっとした神様のイタズラで
俺は、あいつから離れなきゃいけなくなってしまった
大事にしたいから
触れられない
意味わかんねえよ
なんで俺ら、こんな関係なんだよ
もし
お隣さんとか
隼の友だちとか
そんな場所でAと出会ってたら
俺、今頃…
玲於「……隼、メシ行こ。腹減った。」
隼「うん。どこ行く？」
玲於「どこでもいい。」
コート着て、おつかれって部屋を出た
もう いい
何度考えても同じ
隼「あ、そうだ、ちょっと行ってみたいカフェあってさ！いい？」
玲於「…いーけど、またコーヒー？もうそのカバンに入ってんじゃん。」
隼「お店によって全っ然違うから！」
良くわかんねえ魅力を語られて
事務所からタクシーで10分
個人経営のそのカフェは、店自体は小さいけど
なんかあったかい雰囲気のある、そんな場所だった
コーヒーを頼んだ隼を横目に
ホットミルクを頼む俺
いや、ガキじゃないよ
なんかそんな気分だったからさ
玲於「…客少なくていーね。」
隼「でしょ！？ま、あとは味。」
すっかりプロの顔してる隼に笑ってたら
ひとりの女の子が、お盆持ってやってきて
「ホットミルクになります。」
あざすって見上げたその顔
…うわ
Aにそっくりだ
思わず見とれる
女の子、俺の視線に気付かないまま奥に入ってって
でも、隼のコーヒーも持ってきてくれた
…やっぱ似てる
雰囲気、てか、単純に顔が
隼「あ〜、美味しい！最高！」
そんな声を聞きながら
目だけはずっと、その子を追ってた
．
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もっころっこ(プロフ) - 久々に読んでたら、宇多田ヒカルの初恋がテレビから流れてきて、めちゃくちゃ合ってるじゃないか...。って感動しちゃいました（笑） (2018年9月20日 20時) (
レス) id: be6c48a40e (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ - やっぱりきなこさんのお話は素敵で涙が出ます(＞＜) (2018年1月19日 21時) (レス) id: a1e311b4a1 (このIDを非表示/違反報告)
godhand0702(プロフ) - かなこさんさすがです！これからも更新だどんとお願いいたします！毎日日課で読んでます！死ぬほど楽しみです！ (2018年1月19日 8時) (レス) id: aa2994fdab (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - キナコさんの書く小説いつも見てます！とくにユアマイドール好きです！更新頑張ってください！ (2018年1月19日 8時) (レス) id: ba0333c375 (このIDを非表示/違反報告)
れーーーな(プロフ) - ああああよかったぁぁ！やっと！やっと戻ってこれた！！すれ違いばかりで、ほんとに、おいこら！佐野のバカ！と叱りたくなるくらいだったんですけど、やっと玲於くんが主人公の大切さに気づいてくれた…本当によかったです！今日は幸せな気持ちで寝れます！笑 (2018年1月19日 3時) (レス) id: 668b46cbdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2018年1月6日 21時
