マンション ページ40
玲於side
土曜日
夕方に仕事が終わり
ミホちゃんが会いに来てっていうから、そのままミホちゃん家に行った
で、暫くダラダラ過ごして
そーいや腕時計のお礼しなきゃね、何がいい？って聞いたら、モノはいらないから、レオの家連れてって、なんて言われた
そして今
若干の迷いはあったけど、断るのも変な気がして
タクシーでうちへ
管理人のおじちゃん
今朝まで俺の姿見て楽しげに話しかけてくれてたのに
ミホちゃんとふたりでエントランス入った俺を見て、え、の顔のまま動かなくなっちゃった
…一瞬Aと見間違えたのかな
罪悪感に苛まれながら、エレベーターに乗り込む
玄関前
そらいろの自転車が無くなったから、なんか寂しく感じるけど
…前までこれが普通だったなんて考えらんねえや
下に駐輪場あんだからそっちに置けよって俺が言ったら、A、だって下に置いて来るの可哀想だもんって
マジでワケわかんない理由つけて、わざわざ毎日ここまで持ってくんの
笑っちゃうよね、…ほんとバカ
玲於「…ん、どーぞ。」
ミホ「おじゃまします。」
玲於「ごめん、汚いけど。」
Aがいなくなってからというもの
まあ、掃除する時間とか無くて
コンビニ弁当のゴミ転がってたり、洗濯物も溜まってたり
そんなの見て、ミホちゃん
片付けていいなら片付けるって、言ってくれた
その間レオはお風呂でも入ってきたら？なんて気の利いた一言も
玲於「え、いいの？」
ミホ「うん。もちろん。」
玲於「うわめっちゃ嬉しい。」
ミホ「ご飯も作っとこっか。何かある？食材。」
玲於「えーどうかな、無い気がする。」
冷蔵庫開けるね、って
言いながらキッチンに入ってった その後ろ姿
…うん
いや、分かってたけどさ
ミホ「んー…これだけあれば…あ、牛乳賞味期限1週間も過ぎてる。どうしよう。」
玲於「うわマジ？あーじゃあちょっとコンビニ行ってくるわ。すぐそこだし。」
ミホ「いいの？」
玲於「うん。ついでに酒とか買ってくる。飲むでしょ？」
ミホ「うん、じゃあお願い。」
ちょっとこの場から離れたい気持ちもあって
財布と携帯片手に部屋を出た
エレベーターで一階に降りると
警備員のおっちゃん、俺のこと見て、あ！って言って
「玲於くん！」
玲於「あーあーなんすか、さっきの子彼女とかじゃないから。」
「本当かい？Aちゃんが旅行中に何してるのかと…」
…やべ
そうだ
Aは旅に出たって設定だった
．
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もっころっこ(プロフ) - 久々に読んでたら、宇多田ヒカルの初恋がテレビから流れてきて、めちゃくちゃ合ってるじゃないか...。って感動しちゃいました（笑） (2018年9月20日 20時) (
レス) id: be6c48a40e (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ - やっぱりきなこさんのお話は素敵で涙が出ます(＞＜) (2018年1月19日 21時) (レス) id: a1e311b4a1 (このIDを非表示/違反報告)
godhand0702(プロフ) - かなこさんさすがです！これからも更新だどんとお願いいたします！毎日日課で読んでます！死ぬほど楽しみです！ (2018年1月19日 8時) (レス) id: aa2994fdab (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - キナコさんの書く小説いつも見てます！とくにユアマイドール好きです！更新頑張ってください！ (2018年1月19日 8時) (レス) id: ba0333c375 (このIDを非表示/違反報告)
れーーーな(プロフ) - ああああよかったぁぁ！やっと！やっと戻ってこれた！！すれ違いばかりで、ほんとに、おいこら！佐野のバカ！と叱りたくなるくらいだったんですけど、やっと玲於くんが主人公の大切さに気づいてくれた…本当によかったです！今日は幸せな気持ちで寝れます！笑 (2018年1月19日 3時) (レス) id: 668b46cbdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2018年1月6日 21時
