約束の日 ページ31
Aside
玲於くんのお友だちに会う
その当日
仕事終わったら急いで家帰るから、Aも準備して待ってて
って、朝、そう言われて
18時に学校が終わり、走って帰って、15分
寒くてかじかむ手で 慌てて鍵を開けた
どうしよう？なに着てこう？
いや、べつに 今から会う人とどうにかなりたいワケじゃないけど
なんていうか、玲於が紹介した女、大したことなかったな、なんて思われちゃったら、それって玲於くんに失礼な気がするから
でも分かんない
こういうの、初めてだし…
ラチがあかない！って思って
とりあえず髪のセットを先に始めた
でもこれも分かんない
うーんって悩んだ挙句、くるりんぱ三つ編み
すごい手抜いちゃった
リボンのバレッタつけて誤魔化す
服どうしようってまた頭を抱えたとき
ガチャガチャって、鍵開ける音が聞こえて
玲於「ただいま。」
A「おかえり！ね、来て、わたし何着たらいい？」
玲於「え？」
マスクとキャップ取って
なになに、って呟いてる
その手を引いて、部屋に入れた
玲於「服？悩んでんの？」
A「うん。どれがいいかな。」
玲於「…んー…」
クローゼットから何着か取り出して
わたしに当てて
ちげーな、とか、これはない、とか
独り言いってる
暫く悩んだあと、これがいいって
ロングのダッフルコートと、ワンピース、渡してくれた
A「…玲於くん、こんな服が好きなんだ。」
玲於「ちげーよ。俺はそんな甘ったるいの好きじゃないけど、それが一番お前っぽいってだけ。」
A「それすっごい悪口じゃない？」
玲於「まあね。ほらいーから早く着替えて。下にタクシー待たせてる。」
わかったよって言いながら、早足で着替える
その間ずっと
心臓バクバク
だってなんか緊張するもん、男の人って、あんまり慣れてないし
そんなわたしには御構い無しで、早くしろって怒る玲於くん
行きたくないなって頭で繰り返しながら
お気に入りの靴を履いた
頑張れわたし
何事も、経験
A「…ねえ、玲於くん。本当に優しいひと？」
暖かいタクシーの中
隣で携帯触ってる玲於くんに、そう問いかける
玲於「ん？当たり前じゃん。俺が紹介する男だよ？」
A「だって玲於くんの周りって、チャラチャラしたひと多いじゃん。怖いよ。」
玲於「あいつは大丈夫。チャラチャラしたヤツなんてお前に紹介しない。」
ほんとかなあ
いまいち、信用できないけど
．
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夕凪(プロフ) - まだ、酔っ払いまでですが本当に面白くて今からキュンキュンしてて、心臓が足りません！笑笑 (2018年6月18日 12時) (
レス) id: 6e9a42278c (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ - きなこさんの小説ほんとに好きで読ませもらってます！！臣くんのやつも読みましたがほんとにドキドキして面白かったです！臣くんの小説違うバージョンも作って欲しいです！これからも頑張ってください！ (2017年12月29日 20時) (レス) id: bde81dd030 (このIDを非表示/違反報告)
kotone(プロフ) - 私、きなこさんが書くお話がすごく好きなんです！更新、楽しみにしてます(*^^*) (2017年12月21日 23時) (レス) id: 8703134089 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 楽しさと面白さの中に悲しさも入っているてんこ盛りの作品ですね！(上からでごめんなさい…)読んでいてとっても楽しいです！これからも頑張ってください！ (2017年12月21日 23時) (レス) id: b0b93090e0 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - すっごく面白いお話です！どんどん更新してください！お願いします!!主人公が玲於くんを待つところとか、すごく切なくてだんだん泣けてきちゃいました！ (2017年12月21日 22時) (レス) id: c8678f2ebd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2017年12月5日 22時
