お買い物 ページ21
Aside
リビングの白い壁
画鋲でホワイトボードを吊るした
うん、やっぱりここが一番しっくりくる!
玲於くん呼びに行こうって思ったら
部屋から、Aって、わたしを呼ぶ声が聞こえて
はーいって返事しながら ドアを開けた
A「わ!すごい!完成してる!」
玲於「完成しましたー。」
A「今日から寝れる?」
玲於「うーん…バカだからさ、布団セット買うの忘れてたわ。」
A「え、無いの?」
玲於「あったけど捨てた。邪魔だったから。」
A「えー…」
玲於「今何時?」
A「17時半くらい。」
玲於「…よっしゃー、じゃあ買い行くか。」
言いながら立ち上がった玲於くん
A「もしかして、お布団を?」
玲於「他に何があんの。」
A「やった!行こ!」
すっかり私物化したクローゼットを開け
ダッフルコートを取り出す
どうしよう、髪も結び直したい!
玲於「なんでそんなに楽しそうなの。笑」
A「だって、初めてじゃん。玲於くんとお買い物!」
玲於「そうだっけ?」
A「そうだよ。ね、早く準備して。」
玲於くんを急かしながら 洗面所に駆け込む
適当にポニーテールしてた髪、解いて
うん、三つ編みしよう
ゴムのとこにリボンつけるの
にやにやしながら結んでたら、リビングから うわ!って声
玲於「まって、なんでこんな目立つとこにホワイトボード?無理なんだけど。」
A「え、目立つ方がいいかなって。」
玲於「勘弁してよ、ほんと。」
ため息つきながら、マスクして キャップ被ってる
…そっか、芸能人か
玲於「…ほら、手止まってる。早く結んで。」
A「あっ、うん。」
玲於「…三つ編みねえ。」
A「えっなに?変?」
玲於「いや?」
A「やだ、絶対ブスって思った。」
玲於「思ってない。かわいいかわいい。」
A「棒読みじゃん、いじわる。」
そのあと、早くしろよって怒ってる声を背に
前髪と横髪を巻いて、メイクもちょっとだけ直して
お気に入りの靴を履いて玄関を出た
警備員のおじちゃんに、いまから買い物行くのって自慢して
そのまま、玲於くんが呼んでたタクシーに
嬉しいな
A「ねえ、この通りの木って、なんで冬なのに葉っぱ落ちないの?」
玲於「知らねー。」
A「ほら、あっちの木は寒そうなのに。」
玲於「知らねー。」
携帯に必死な横顔
もお、つまんないな
.
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夕凪(プロフ) - まだ、酔っ払いまでですが本当に面白くて今からキュンキュンしてて、心臓が足りません!笑笑 (2018年6月18日 12時) (レス) id: 6e9a42278c (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ - きなこさんの小説ほんとに好きで読ませもらってます!!臣くんのやつも読みましたがほんとにドキドキして面白かったです!臣くんの小説違うバージョンも作って欲しいです!これからも頑張ってください! (2017年12月29日 20時) (レス) id: bde81dd030 (このIDを非表示/違反報告)
kotone(プロフ) - 私、きなこさんが書くお話がすごく好きなんです!更新、楽しみにしてます(*^^*) (2017年12月21日 23時) (レス) id: 8703134089 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 楽しさと面白さの中に悲しさも入っているてんこ盛りの作品ですね!(上からでごめんなさい…)読んでいてとっても楽しいです!これからも頑張ってください! (2017年12月21日 23時) (レス) id: b0b93090e0 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - すっごく面白いお話です!どんどん更新してください!お願いします!!主人公が玲於くんを待つところとか、すごく切なくてだんだん泣けてきちゃいました! (2017年12月21日 22時) (レス) id: c8678f2ebd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなこ | 作成日時:2017年12月5日 22時