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ずっと一緒に ページ36

Aside






ユカ「え、それでちゅーされたの?」


A「…ちゅーされたの。」


ユカ「ひゃー、すごい!玲於やるじゃーん!」


A「ちょ、声おっきいよ、」






授業中


大きな教室の、一番後ろの席に座って

佐野くんが初めてキスしてくれたときのことを話してた。



ユカちゃんがどうしてもって言うから、仕方なく





この授業は1限だから、佐野くんと涼太くんはまだ来てない

お寝坊さんなの



ちゃんと起きなよって言うと

お前みたいにママが起こしてくれないから、なんて 嫌味っぽく言われちゃうのがいつものパターンだけど。






ユカ「あ〜ニヤニヤする!笑」






水族館に行った夜のことを話したら

ユカちゃん、きゃあきゃあ言いながら喜んでて






A「…そんなに騒ぐこと?」


ユカ「だってさ、ついこの間まで友だち同士だったのに、今じゃそんな関係なんだよ?なんかドキドキしない?」


A「…うん、まあ。」


ユカ「でしょ?」


A「けど、なんか…そんなに違和感ないの。なんでだろう?」


ユカ「だから、玲於が正解だったんだよ。」


A「正解?」


ユカ「玲於を選んで、正解。」





…佐野くんを選んで、正解


そっか、正解か




気付けば、今まで苦手だった男女の色々も

佐野くんなら大丈夫かもって思えるようになったし



佐野くんが隣にいると

変な安心感っていうか、そういうのを感じる



上手く言えないけど…






A「…わたしたぶん、佐野くんの隣にいたら、死なないと思う。」


ユカ「…待って、何言ってるの?笑」


A「ほんとに。…なんだろ、全部が上手くいきそうっていうか…例えば、ゾンビに追いかけられてても、佐野くんと手繋いでたら最後まで生き延びられそう。」


ユカ「それ褒めてるの?」


A「もちろん。」


ユカ「あっそ。笑」






だから、ずっと一緒にいたいの


最後の日に一緒にいるのは、佐野くんがいいの





とても口には出せないような

そんな重いことを考えていたら





くいって

後ろで束ねてた髪、引っ張られて






A「いたっ、」


玲於「…おはよ、Aちゃん。」






丸めがねかけて、

意地悪そうに笑う佐野くん



…来るの遅いよ、もう。





A「…変なめがね。」


玲於「バカ、これオシャレだから。」


A「オシャレ?それが?」


玲於「お子ちゃまには分かんないか。」


A「…わたしお子ちゃまじゃないもん。」



安心してて→←大人



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てんてん(プロフ) - きなこさんもう大好き (2018年9月9日 21時) (レス) id: 7365ca73d4 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - 本当に終わるのが一瞬でした、、、笑笑 面白すぎます!読みいっちゃいます!!引き込まれます!!これからも頑張ってください!! (2018年8月21日 9時) (レス) id: 6e9a42278c (このIDを非表示/違反報告)
えりな(プロフ) - この作品良かったです。それに面白い一途過ぎる玲於くんかっこ良かったです最初っからキュンキュンしました (2018年2月24日 21時) (レス) id: 7f525f8379 (このIDを非表示/違反報告)
komomo330(プロフ) - 最後の締め方、文才に溢れすぎていて。とても感動しました。今売れてる作家さんとかの小説より入り込んでよんじゃって。何度も読み返したくなる作品です! (2017年10月9日 21時) (レス) id: 69bcfe91df (このIDを非表示/違反報告)
玲於くんLOVE - 玲於くん、ほんとヤバイです!キュンキュンしまくりました!!ホントに玲於くんのことを好きになってよかったって思えた作品でした。きなこさん、こんなステキな作品を書いてくださってありがとうございます!そして、完結おつかれさまでした。応援してます♪ (2017年9月18日 20時) (レス) id: 0825c21165 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこ | 作成日時:2017年4月16日 21時

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