わたしにとって ページ40
Aside
ユカ「…それで？」
A「…それで、佐野くん、ひとりで帰っちゃって…」
ユカ「…それで？」
A「…それで、わたしは剛典くんに送ってもらって…」
ユカ「…あんたバカじゃないの？」
次の日の学校
いつも4人でいるのに
今日は佐野くんがひとり別行動してて
授業中、こっそりユカちゃんにお説教を受けていた。
ユカ「A、あのね、玲於はAのことが好きなの。これは絶対忘れちゃいけないの。」
A「けど…」
ユカ「けどじゃないでしょ。一年以上好きでいてくれてるんだよ。諦めもしないし、無理に手出したりもしないし。…こんな男、なかなかいないよ？」
A「…うん。」
ユカ「それなのにさ、なんで岩田さんを優先するの？玲於がかわいそうだよ。」
A「…だって、剛典くんは幼馴染で…」
ユカ「幼馴染だから何？幼馴染だから、手繋ぐの？Aが岩田さんを好きならわたし何も言わないけど、好きじゃないって言ってたよね？」
A「…はい。」
ユカ「だったらそういう生半可な気持ちで許しちゃダメなの。玲於が今まであんたを大事にしてた意味がなくなっちゃう。」
…ごもっとも
昨日の佐野くんの顔、どうしても忘れられなくて
思い出すたびに 心臓が苦しくなる。
わたしいけないことした、って
気付かされた。
…でもいまさら、どうしたらいいかな
A「…謝ったほうがいい？」
ユカ「…謝るとか、そういう問題じゃない気がする。」
A「けどこのままだったら…」
…佐野くんは、もう Aちゃんって呼んでくれないかもしれない
A「…剛典くんに手繋がれた時ね、なんか…不思議な気持ちになったの。」
ユカ「不思議な気持ち？」
A「うん。…よくわかんないけど、正解じゃないような…なんていうか、違う、ていうか…」
ユカ「…うん。」
A「…手繋ぐって、佐野くんにまだ教えてもらってなかったから…これであってるのかダメなのかも、わかんない。」
ユカ「…じゃあ、正解は誰なんだろうね？」
A「…え？」
ユカ「…Aが違和感なく隣に居られる人って、誰なんだろうね？」
意味深なユカちゃんの言葉
頭の中で何度も繰り返す
ふと顔を上げると、頬杖をついて黒板を見てる そんな佐野くんの後ろ姿が目に入って
……わたしにとっての正解って
誰なんだろう
．
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LUB0319(プロフ) - はじめまして。こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいてます。よろしければパスワードがかかった小説も読みたいので、パスワード教えてください。よろしくお願いします。 (2020年5月6日 11時) (
レス) id: 22c4527a8b (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - これ読んでたらなぜか泣いてしまいました笑！きなこさんの作品だいすきです！ (2018年6月20日 23時) (レス) id: f17a2fd2ce (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ののさん» ののさま。確認してきましたが、本当に全部コピーされていてびっくりです…。後はこちらで対処いたします。ご丁寧にありがとうございました。ののさまに喜んで頂けるよう、これからも頑張りますね。ぜひ応援よろしくお願いします！ (2017年4月17日 22時) (レス) id: 44cf8c7e56 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - #あるとさん» 酷似した作品の件、確認しましたがやはり消えているようですね(°_°)また何かあればご連絡よろしくお願いいたします。今回はご丁寧にありがとうございました！ (2017年4月17日 22時) (レス) id: 44cf8c7e56 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - #あるとさん» #あるとさま。ありがとうございます（ ; ; ）最近ずっとスランプでつらかったのですが、本当にすごく救われました。あるとさんは前作からずっと嬉しいコメントをくださっていて、いつも涙ながらに読ませて頂いています。これからも応援の程よろしくお願い致します！ (2017年4月17日 22時) (レス) id: 44cf8c7e56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2017年3月19日 21時
