朝 ページ48
Aside
朝目が覚めると、見慣れない天井が目に入って
あ、ここ玲於くんの部屋だって思い出す。
どうやって寝たのか全然覚えてないけど
玲於くんが点けてくれたオレンジのライト
ベッドサイドでまだ優しく灯ってて、なんだかそれだけで嬉しい。
ベッドから出てリビングのドアを開けると
ソファーで寝てる玲於くんの姿が目に入って
…撮影は夜からだけど
リハとかそういうのあるのかな。
何時に起こせばいいか聞いてから寝たらよかった。
でもまだ7時だし…
滅多にない機会
床に座って、その可愛い寝顔を眺める。
…はあ、ほんと、国宝級
なんでこんなに素敵なの？
なんかもう、泣きそうだもん。綺麗すぎて。
満足満足って思って 洗面所で顔洗って、歯磨いて
着替えてからメイクを済ませた。
失礼しますって冷蔵庫を開けて
簡単な朝食作り。
キッチンに立ってたら
そこから玲於くんが見えるの。
早く起きないかなーって ワクワクする。
玲於くん忙しいだろうから、作り置きできる野菜たっぷりのスープも作って
ちょうど朝ごはんの準備ができたとき
ソファーのシルエットが動く。
玲於「…いい匂いする…」
A「おはよう。」
玲於「…おはよ。」
ソファーに座って髪の毛かきあげながら
寝ぼけ眼でこっちを見てきて
ちょっとだけ、優しく笑って
玲於「…なんかいいね、こういうの。」
A「え？」
玲於「……奥さんみたい、A。」
そんなこと、サラッと言うの。
もうほんと やめてほしい、ドキドキするじゃん。
玲於「Aと結婚したらこんな感じかあ、」
A「…どう？したくなった？」
玲於「…まあ、悪くないんじゃね？」
…わ、悪くないんじゃねって…
今までだったら、絶対ヤダってお断りされてたのに
悪くないんじゃね？
…悪くないんじゃね…
A「悪くないんじゃね…？」
玲於「ほんとうるさい。笑」
A「だって、だって、」
玲於「あーもううるせえな、嘘に決まってんでしょ。お前みたいなうるさいヤツ、拒否。」
…ほんと、いじわるだな
また遊ばれた。
A「もういい、早く朝ごはん食べよう。」
言うと、はいはいなんて適当に返事して
歯磨き終えて来てくれた。
玲於「お、うまそー。デキる奥さん。」
A「…ニヤニヤしちゃうからやめて…」
玲於「キモすぎ。笑」
．
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nenekos0204(プロフ) - なんか1個1個の会話とかが自然で面白くてずっっともんでたいって思うお話です！！ (2020年5月3日 19時) (
レス) id: 855b5832ad (このIDを非表示/違反報告)
麦茶犬 - キュンキュンしすぎて、にやにやがとまらないです(笑)！応援してます！ (2018年2月1日 18時) (レス) id: 97f101f8e3 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 昨日友達の勧めで読み始めました！きゅんきゅんして終始ニヤケてます...笑 引き続き読みたいと思います(″ﾉдﾉ） (2016年12月26日 17時) (レス) id: 44b2651ac8 (このIDを非表示/違反報告)
佐野恋雪(プロフ) - ド(クセンヨクが強く 自分の気持ちを)S(になることでしか表現出来ない)玲於くん 略してドS！笑 思わず笑ってしまいました、最高です(*´艸`)笑 (2016年12月7日 23時) (レス) id: b87880982e (このIDを非表示/違反報告)
さのあき - 毎日の更新ありがとうございます！楽しみにしすぎて仕事が捗ります！これからも応援してます！ (2016年12月7日 22時) (レス) id: 74ab73a03d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2016年11月25日 20時
