ギャップ ページ38
Aside
A「……んー…」
首に痛みを感じて目が覚めた
…あれ、わたし寝てた？
メイク台にうつ伏せになってて
そのままの体制で腕時計を覗くと、もう21時になりそう。
いつから寝てたんだろ。
A「…よく寝たあ…」
言いながら伸びをしたら、背中から何かが床に落ちて
ん？ってそれを見ると
…あれ、このアウター…
玲於「…おはよ。」
A「っわあ！びっくりした！」
後ろの椅子に座ってたの、玲於くんだった。
椅子の上であぐらかいて ゲームしてる。
A「…このアウター、玲於くんのだよね。」
朝、あったかそうって思ったもん。
…わたしが寝てたから掛けてくれたんだ。
A「…やっぱり優しいね。」
玲於「…べつに。」
ゲーム、鞄にしまって
髪の毛かきあげながら わたしのこと見てくる。
いつからいたんだろ。
A「…何か用事？」
玲於「…コレ、返そうと思って。」
A「あ、忘れてた。」
玲於くんが引っ張り出したの、わたしが貸してた充電器。
わざわざありがとうって受け取ったら
違和感を感じて…
A「…ねえ、なにこれ。」
玲於「ん？オマケ。」
A「オマケって…」
コンセントに挿すとこに
油性ペンでちっちゃく 玲於くんのサインが書かれてる。
いつもの雑なやつ。
A「…なんで書いたの。」
玲於「お前が喜ぶかと思って。」
A「…やめてよ、捨てらんなくなるじゃん。」
玲於「でしょ？」
でしょ？じゃないし。
わたしじゃなかったら怒られてるよ
なんで勝手に書いちゃうかな
…そういうとこ、すごく好き。
消えないように 大事に大事にリュックに入れた。
A「コレ届けに、わざわざ？」
玲於「まあね。」
A「何時に来たの？」
玲於「1時間前？くらい。」
A「え、起こしてよかったのに。」
玲於「…気持ちよさそうに寝てたから。」
…きゅん
ワガママでドSなくせに、たまに出るこの優しさ
ギャップってずるいよね
ずっと優しい人は なんか損してる気になっちゃう。
玲於「…ねえ、光ったよ。今。」
A「え？」
玲於くんが指差した先を見ると
メイク台の上に置いてた携帯が目に入って
手にとって見てみると
亜嵐くんからラインが届いたところだった。
．
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nenekos0204(プロフ) - なんか1個1個の会話とかが自然で面白くてずっっともんでたいって思うお話です！！ (2020年5月3日 19時) (
レス) id: 855b5832ad (このIDを非表示/違反報告)
麦茶犬 - キュンキュンしすぎて、にやにやがとまらないです(笑)！応援してます！ (2018年2月1日 18時) (レス) id: 97f101f8e3 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 昨日友達の勧めで読み始めました！きゅんきゅんして終始ニヤケてます...笑 引き続き読みたいと思います(″ﾉдﾉ） (2016年12月26日 17時) (レス) id: 44b2651ac8 (このIDを非表示/違反報告)
佐野恋雪(プロフ) - ド(クセンヨクが強く 自分の気持ちを)S(になることでしか表現出来ない)玲於くん 略してドS！笑 思わず笑ってしまいました、最高です(*´艸`)笑 (2016年12月7日 23時) (レス) id: b87880982e (このIDを非表示/違反報告)
さのあき - 毎日の更新ありがとうございます！楽しみにしすぎて仕事が捗ります！これからも応援してます！ (2016年12月7日 22時) (レス) id: 74ab73a03d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2016年11月25日 20時
