ドキドキ ページ34
Aside
ふたりでお店を出たのは、もう0時を回った頃で。
これからのこととか、仕事が好きなこととか
お互いお喋り止まらなかった。
A「…楽しかったあ…」
亜嵐「俺も。久々こんな語った。笑」
A「ありがとうたくさん聞いてくれて。」
亜嵐「こちらこそ。」
亜嵐くん、さすがリーダーだなあって思うことがたくさんあった。
どの話題にも絶対メンバーが出てくるの。
自分一人で叶えたい夢なんてひとつもなかった。
A「…わたしもジェネに入りたい。」
亜嵐「あー、じゃあまず性転換してもらって…」
A「やだやだ！笑」
亜嵐「Aちゃんが男になったらもう、大混乱。笑」
目のとこ、シワシワ
好きだな この顔
…これ、成功してるのかも
亜嵐くんのこと 恋愛対象として見る練習
この人は良い人
優しい人
素敵な人
…2人でいて、楽しい。
亜嵐「ちょ、危な…」
ぼーっとそんなことを考えていたら
赤信号に気づかずそのまま歩いてしまっていた
そんなわたしの右手を、亜嵐くんの左手が包む。
亜嵐「…危ないよ。」
A「…ごめんなさい…」
…玲於くんよりも骨張った
男らしい手
繋がれたのは一瞬だったけど
心の中で、モヤモヤ色んな感情が湧き上がる。
亜嵐「…大丈夫？ぼーっとしてんね。」
A「…あ、ううん。大丈夫。考え事してて…」
亜嵐「考え事？…Aちゃん、考えなくていいことまで考えてそうで、なんか心配だわ。」
A「…考えなくていいこと…」
…これってもしかして、考えなくていいことなのかな
人を好きになるって、なろうと思ってなるものでもないよね。
玲於くんを好きになった時もそうだった。
気付いたら、もっとこの人の笑顔が見たいって思って
この人が頑張ることを応援したいって思って
そういうの、全部無意識だったから。
A「…やっぱり亜嵐くんってすごいね。」
亜嵐「なんか今日めっちゃ褒められるんだけど。笑」
A「ほんとに思ってるもん。」
亜嵐「…じゃあ俺もAちゃんのこと褒めていい？」
赤信号で止まった横断歩道の手前
わたしのこと、優しい顔で見下ろしながら
亜嵐「…Aちゃん、めちゃくちゃ俺のタイプ。」
ゆっくり、そんなこと。
…褒められてるのかは、よく分からないけど
でも、だいぶドキドキしたのは事実。
．
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nenekos0204(プロフ) - なんか1個1個の会話とかが自然で面白くてずっっともんでたいって思うお話です！！ (2020年5月3日 19時) (
レス) id: 855b5832ad (このIDを非表示/違反報告)
麦茶犬 - キュンキュンしすぎて、にやにやがとまらないです(笑)！応援してます！ (2018年2月1日 18時) (レス) id: 97f101f8e3 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 昨日友達の勧めで読み始めました！きゅんきゅんして終始ニヤケてます...笑 引き続き読みたいと思います(″ﾉдﾉ） (2016年12月26日 17時) (レス) id: 44b2651ac8 (このIDを非表示/違反報告)
佐野恋雪(プロフ) - ド(クセンヨクが強く 自分の気持ちを)S(になることでしか表現出来ない)玲於くん 略してドS！笑 思わず笑ってしまいました、最高です(*´艸`)笑 (2016年12月7日 23時) (レス) id: b87880982e (このIDを非表示/違反報告)
さのあき - 毎日の更新ありがとうございます！楽しみにしすぎて仕事が捗ります！これからも応援してます！ (2016年12月7日 22時) (レス) id: 74ab73a03d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2016年11月25日 20時
