置き手紙 ページ28
Aside
A「さむい〜」
玲於「ちょ、マジ寒いA早く入って…」
ようやく事務所に到着
時計を見ると、もう21時を過ぎていた。
玲於「…あったけえ、エレベーター。」
A「このまま閉じ込められたい。」
玲於「それは勘弁。」
6階に着いて開いた扉から出て、突き当たりのメイク室に入る。
部屋は真っ暗で マネキンたちが結構怖くて
また玲於くんが隣で文句言ってる。
A「あ、あった。」
鏡の前
見慣れたわたしの携帯と、その横に
A「…置き手紙？」
玲於「え？」
半分に折られた紙に、三行のメッセージ
丁寧な字で書かれたそれを 玲於くんと覗き込んだ。
Aちゃん
わたしが玲於といるの見て、嫌な気持ちにさせちゃったかな ごめんね
玲於は弟みたいなものだから、安心してね
Aちゃんと玲於、本当にお似合いだと思うよ^ ^
チカより
……この手紙は、玲於くんには見せたらダメだった。
弟みたいなものだから、って…
A「…なんか、ごめん…」
玲於くん、じっと手紙を見つめていて
…落ち込んでる…よね？
A「…弟って、ほら、接しやすいとか…安心できるとか…そういう意味だと思うし…」
玲於「…いや、なんでお前が励ましてんの。笑」
…あれ、笑ってる。
玲於「Aにとってはラッキーな展開じゃん。」
A「そんなの思わないもん、…玲於くんが悲しいと、わたしも悲しい。」
…なんだろ、この気持ち。
玲於くんが言う通り これってラッキーなはずなのに。
チカさんは玲於くんのこと、何とも思ってないんだって
喜んでもいいはずなのに
玲於「…なんでお前がそんな顔してんの。笑」
A「…だって…」
玲於「……いや、なんかさ、思ってたより傷ついてない。…なんで？」
A「……なんで？」
傷ついてない、って
それ、ほんと？
…ほんとだっら、すごく嬉しいけど
玲於「…なんでだろ、分かんねえや。」
A「…わたしのこと気遣ってる？」
玲於「違うって。笑 ほんとに。」
優しい顔で笑いながら そんなこと言う。
…わけわかんないよ、もう。
．
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nenekos0204(プロフ) - なんか1個1個の会話とかが自然で面白くてずっっともんでたいって思うお話です！！ (2020年5月3日 19時) (
レス) id: 855b5832ad (このIDを非表示/違反報告)
麦茶犬 - キュンキュンしすぎて、にやにやがとまらないです(笑)！応援してます！ (2018年2月1日 18時) (レス) id: 97f101f8e3 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 昨日友達の勧めで読み始めました！きゅんきゅんして終始ニヤケてます...笑 引き続き読みたいと思います(″ﾉдﾉ） (2016年12月26日 17時) (レス) id: 44b2651ac8 (このIDを非表示/違反報告)
佐野恋雪(プロフ) - ド(クセンヨクが強く 自分の気持ちを)S(になることでしか表現出来ない)玲於くん 略してドS！笑 思わず笑ってしまいました、最高です(*´艸`)笑 (2016年12月7日 23時) (レス) id: b87880982e (このIDを非表示/違反報告)
さのあき - 毎日の更新ありがとうございます！楽しみにしすぎて仕事が捗ります！これからも応援してます！ (2016年12月7日 22時) (レス) id: 74ab73a03d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2016年11月25日 20時
