それとも ページ10
Aside
チカちゃん
A「美幸さん、おはようございます。」
美幸「おはよう〜」
チカちゃん
A「今日はボーカル2人ですよね、」
美幸「うん、Aちゃんは涼太よろしくね。」
A「はい。」
チカちゃん
A「あ、数原くんおはようございます。」
龍友「おーおはよ、朝からありがとね。」
チカちゃん
涼太「Aおはよ。」
A「おはよう涼太くん。」
……チカちゃんって、誰だ。
涼太「…あれ、なんでそんな怖い顔してんの?笑」
玲於くんの寝言を聞いたあの日から1週間
片時も離れない、チカちゃん。
春から一緒にいるけど
女優さんやモデルさん以外の女の子の名前、玲於くんの口から聞いたのは初めてで
どうしても、ひとりの世界に入って携帯を見つめてるあの姿とリンクしてしまって
A「……髪型、ご要望はありますか。」
涼太「いやそんな怖い顔で聞かないで。笑」
1週間だよ
1週間も、こんなにモヤモヤしてる。
チカちゃんの正体
知りたいような、知りたくないような
そんな複雑な気持ち。
今日はボーカル2人だけの雑誌取材だから、当の本人はいないけど
3日前に会ったときの玲於くん、本当にいつも通りだったから、たぶんあの寝言のことは覚えてないんだ。
涼太くんの髪をアイロンしながら
ぼーっとそんなことを考えていた。
涼太「龍友くん、」
龍友「ん?」
涼太「ちょっとご報告が。」
隣の席で美幸さんにセットされてる数原くんに
涼太くんがニコニコしながら話しかけてる。
首動かしたら火傷しちゃうよ、なんて 内心ひやひや。
涼太「来週帰ってくるんすよ、彼女さんが。」
龍友「え、マジで!」
…彼女さん、って。
A「涼太くん彼女いるの?」
涼太「え?言ってなかったっけ。」
A「うん、初耳。」
涼太くんの彼女さんなんて、きっと相当な美女なんだろうなあ。
龍友「涼太の彼女、Aちゃんが来るまで俺らのメイクさんでさ。」
A「へえ、そうだったんだ。」
涼太「そうそう。半年間パリにメイク留学行っちゃってたんだけど、来週ようやく帰国。」
A「すごいね、彼女さん。…なんて名前なの?」
涼太「ん?チカだよ。」
その瞬間、動きがストップする。
涼太くんの彼女の、チカさん。
これは偶然か
…それとも。
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なゆ(プロフ) - SnowMan目黒蓮くんのお話で全く同じ作品あるんです。今日読んでて佐野玲於ver知ってるなぁと思ったら、タイトルも見出し?も内容も全く同じでした。きなこさんが書いてるのかと思ったら作者は違う方です。一度確認してみて下さい、、、。 (2021年8月18日 4時) (レス) id: 1e103a7bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ri(プロフ) - こんばんは。いきなりコメントごめんなさい。このお話2年前ぐらいに読んでから、すごい好きで定期的に読みたくなるんです。とっくにLDHのファンをやめたのに、懐かしくなって玲於くんのお話別作品も読ませていただきました。とても素敵でした。 (2020年6月18日 1時) (レス) id: c2ce5189fe (このIDを非表示/違反報告)
meiichikawa(プロフ) - とてつもなくこのお話が大好きです。 (2018年8月31日 18時) (レス) id: cd3e6473be (このIDを非表示/違反報告)
Neon - このお話にどハマりしてます。もう何回読んだことか、、玲於くんの不器用さがすごく伝わってきてどんどん続きが見たくなる!そんな感じのお話で、ほんとに読みながらキュンキュンしてます(/ω\)これからも小説頑張ってください!! (2018年2月12日 14時) (レス) id: adc5307a56 (このIDを非表示/違反報告)
honoka - この話すっごい好きです。主人公を応援したくなるし、何回よんでもあきません。せつないし、嬉しい!とか表現があって。ほんまに大好きです!占いツクールを初めて開いた時から読んでいまだに、たまに読んだりします! (2017年12月26日 0時) (レス) id: fb70c0baa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなこ | 作成日時:2016年11月10日 21時