検索窓
今日:26 hit、昨日:41 hit、合計:3,664,180 hit

帰り道 ページ22

Aside





A「んふふ、美味しかったあ。」


玲於「…きも。」




幸せな気分でお店を出た。



玲於くん、結局餃子1個多く食べさせてくれたし

お代も持ってくれたし

お会計の時に貰ったトッピング無料券、わたしのポケットにこっそり入れてくれたし



はあ、幸せ。





幸せだけど、もう駅だからバイバイしなきゃなあ


そう思って立ち止まった。






A「…では、ここで…」


玲於「…いや、送るでしょ。この流れ。」


A「…ほんと?」


玲於「こんな夜に呼び出して女の子一人で帰らせるヤツいないから。」





ほら帰るよ、って

ポケットに手突っ込んだまま歩き出す玲於くん。



…なにこれ 夢みたい。



女の子、だって。

わたしのこと、ちゃんと女の子として見てくれてたんだ。





A「…わたし、女の子だよね。はあ、女の子だよ、やっぱり。」


玲於「…何言ってんの。笑」





おいてかれないように

いつもよりちょっと早歩きでついていく。




そんなわたしに気付いて





玲於「Aはさ、女の子の中の女の子でしょ。ドMだし、俺の言うことなんでも聞くし、めちゃくちゃ従順。」





なんて、いじわるなドS発言しながらも

歩幅合わせてくれた。





A「…そういうとこが好きなの、もう、好きすぎてどうしよう。」


玲於「は?笑 なんかドMレベル増してね?笑」


A「だって玲於くんがドSだから…」


玲於「違うって。お前がドMだから俺がSになんなきゃいけないんでしょ。」


A「佐野だもんね、佐野のSだもんね。」


玲於「うっさい。」





中身がないこんな言い合い




初めて会った日から、なんでか玲於くんとはこんな感じだった。





今でもたまに思い出すの


涼太くんに連れられて入った、みんながいる楽屋




人見知りなわたしのこと メンバーのみんな、すごく優しく受け入れてくれて



そんな中

一度も目を合わせてくれなかったのが、玲於くん




わたしが来たの、嫌だったかな なんて

そんなことを考えてちょっと落ち込んでた。





でも次の日

新人だから一番早く行こうって、入りの時間より1時間も早く着いた楽屋




そのドアの向こうにいたの、まさかの玲於くんだった。



時間間違えちゃって、なんて言ってて。




だから 他の人が来るまでの1時間

玲於くんと二人きりだったの。




そのたった1時間で

玲於くんの優しさと笑顔を知ってしまって





気付けばもう、こんな関係。



これでいいや→←ラーメン



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1174 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4423人がお気に入り
設定タグ:佐野玲於 , GENERATIONS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なゆ(プロフ) - SnowMan目黒蓮くんのお話で全く同じ作品あるんです。今日読んでて佐野玲於ver知ってるなぁと思ったら、タイトルも見出し?も内容も全く同じでした。きなこさんが書いてるのかと思ったら作者は違う方です。一度確認してみて下さい、、、。 (2021年8月18日 4時) (レス) id: 1e103a7bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ri(プロフ) - こんばんは。いきなりコメントごめんなさい。このお話2年前ぐらいに読んでから、すごい好きで定期的に読みたくなるんです。とっくにLDHのファンをやめたのに、懐かしくなって玲於くんのお話別作品も読ませていただきました。とても素敵でした。 (2020年6月18日 1時) (レス) id: c2ce5189fe (このIDを非表示/違反報告)
meiichikawa(プロフ) - とてつもなくこのお話が大好きです。 (2018年8月31日 18時) (レス) id: cd3e6473be (このIDを非表示/違反報告)
Neon - このお話にどハマりしてます。もう何回読んだことか、、玲於くんの不器用さがすごく伝わってきてどんどん続きが見たくなる!そんな感じのお話で、ほんとに読みながらキュンキュンしてます(/ω\)これからも小説頑張ってください!! (2018年2月12日 14時) (レス) id: adc5307a56 (このIDを非表示/違反報告)
honoka - この話すっごい好きです。主人公を応援したくなるし、何回よんでもあきません。せつないし、嬉しい!とか表現があって。ほんまに大好きです!占いツクールを初めて開いた時から読んでいまだに、たまに読んだりします! (2017年12月26日 0時) (レス) id: fb70c0baa4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きなこ | 作成日時:2016年11月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。