何度も ページ26
広臣side
薄っすらと瞼を開けば
目の前に映る、彼女の寝顔。
気持ちよさそうに 無防備な姿で。
カーテンから差し込む朝日に目を細めながら、サイドテーブルに置いてる携帯を手に取る。
…8時か。
まだ寝かせといてやろう。
Aの顔にかかってた髪を耳にかけると
くすぐったそうに肩すぼめた。
…あーそっか、
メイクしたままか。
なんかこいつ、絶対すっぴんの方が可愛いタイプじゃん。
まだ見たことないけど。
赤い唇とか
カールしてる睫毛とか
俺がこんなに見つめてるって知ったら、
きっとAは恥ずかしがるだろうな。
そんなことを考えながら
この幸せな朝を噛み締める。
A「…んー…」
気持ちよさそうに小さくあくびをしながら
ゆっくりと目を開けたA。
俺の顔見て、ふわって優しく笑った。
A「……おみくんがいる。」
嬉しそうに呟くその姿
…可愛すぎ、ほんとに。
広臣「…ん、いるよ。」
A「…うれしいな。」
言いながらくっついてきて
俺の胸のとこで小さく深呼吸してる。
そのまま顔上げて、おはようって。
広臣「…おはよ。…まだ寝てて良かったのに。」
A「ちょうど夢が終わったから。」
広臣「なんの夢みてたの？」
A「…曽田さんと鬼城さんの結婚式。」
広臣「まじ？笑」
うん、って
楽しそうな顔しながら
寝起きだから？
いつもより幼い声で、一生懸命話してくれる。
A「その結婚式にね、みんなでいくの。ほんとにみんないてね、」
広臣「みんな？」
A「みんな。臣くんもいたし、佐野くんもいたし、今市さんもいたし…海の家のお兄さんとか、ファミレスの店員さんとか、あと、颯太さんとか。」
広臣「…ほんとにみんなじゃん。笑」
A「そうなの。楽しかったな…」
ふふ、って笑って
A「…幸せ…」
だって。
Aが笑うたびに、幸福感に包まれる。
Aが俺を見上げるたびに、こいつが大事だと思う。
そんなことを思える相手って なかなかいないと思うから
ぎゅっと抱きしめて、耳にキスして
初めて一緒に迎えたこの朝を、ずっと忘れないように…
広臣「……好きだよ、A。」
A「…うん、わたしも。」
何度も何度も
愛の言葉を囁いた。
．
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モモ - 佐野くんと結ばれてほしい〜〜がんばれ！さの！いけ！さの！ (2016年9月26日 20時) (
レス) id: 610f698085 (このIDを非表示/違反報告)
#あると - 久々コメントします!いいですねいいですね。どんどん面白くなっていて、受験生だっていうのにずっと読んでます笑佐野くんがついに動きそうですね!がんばれ佐野くん!どんな終わりになるのか楽しみです! (2016年9月26日 16時) (レス) id: 2cfa8e7768 (このIDを非表示/違反報告)
りり - これって佐野くんと結ばれてしまうのかな…
臣くんにがんばってほしいなぁ… (2016年9月26日 7時) (携帯から) (レス) id: b12524bc32 (このIDを非表示/違反報告)
れい - 佐野くん！！！！！！佐野くんの想いが報われるように祈ってます（；＿；）素敵です佐野くん！がんばって！ (2016年9月26日 2時) (レス) id: 2c5990e7ad (このIDを非表示/違反報告)
れん - 佐野くんー（ ; ; ） やっと佐野くんの想いが伝えれる..！とっても感情移入しちゃってます（ ; ; ）すごくどハマりしてて通知なくても見に来ちゃいます！佐野くん頑張れー（ ; ; ） (2016年9月26日 1時) (レス) id: fcd0123266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2016年9月4日 20時
