大丈夫 ページ25
広臣side
A「…もお、つつかないで。」
広臣「気持ちい、Aの頬っぺた。」
ほんとフワフワしてる、こいつ。
頬っぺただけじゃなくて
体も、ついでに心も。
やだ、なんて言いながら俺を見上げるその目は
長い睫毛が縁取ってて、女らしくて
…ほんと、どうにでもしたくなる。
広臣「……キスして。」
思わず口から出た、そんな頼み事。
丸い目を大きく開いて俺のことを見てくる彼女は
A「…できないよ、」
って、不安そうに呟いた。
広臣「…できない？」
A「……どうしたらいいか、わかんない…」
広臣「…俺はいっつも、どうしてる？」
そんな俺の言葉に
真っ赤な顔を上げて、潤んだ目でじっと見つめて
そっと、俺の頬に手を伸ばす。
Aの小さくて柔らかい手
控えめに、俺のこと引き寄せて
そのまま、一瞬触れるだけのキスをくれた。
…ほんと、可愛い。
広臣「……そんな短いの、俺教えてないけど？」
ちょっと意地悪くそんなこと言うと
自信なさそうに俺のこと見て
A「……お手本くれないと、わかんない。」
って。
…ずりいな、
簡単に、俺のことその気にさせんの。
今すぐキスが欲しそうなこの子を見つめながら
暫く焦らしてやろうか
それとも
息できないくらい、塞いでやろうか
…でも結局は
広臣「……目閉じて。」
綺麗すぎる彼女に、傷ひとつ付けたくなくて
優しく
優しく
その唇をすくい上げる。
俺にしがみついてくるA
その小さい体をぎゅっと抱きしめて
大事だとか
大切だとか
そんなことを考えるんだ。
A「…臣くん、苦い…」
唇が離れた後
そう言って顔を歪ませるA。
苦いって、コーヒー？
広臣「……じゃあ甘くしてあげなきゃね。」
柔らかいその髪を撫でて
そのままそっと、ソファーに押し倒す。
A「…まって、臣くん…」
顔真っ赤にさせて
俺の胸押してくるA。
広臣「……もうじゅうぶん待った。」
今俺の下にいるのは
彼女
好きな子
ただそれだけ。
広臣「……大丈夫。」
そんな合言葉を口にしながら
右手でそっと、その頬に触れた。
．
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モモ - 佐野くんと結ばれてほしい〜〜がんばれ！さの！いけ！さの！ (2016年9月26日 20時) (
レス) id: 610f698085 (このIDを非表示/違反報告)
#あると - 久々コメントします!いいですねいいですね。どんどん面白くなっていて、受験生だっていうのにずっと読んでます笑佐野くんがついに動きそうですね!がんばれ佐野くん!どんな終わりになるのか楽しみです! (2016年9月26日 16時) (レス) id: 2cfa8e7768 (このIDを非表示/違反報告)
りり - これって佐野くんと結ばれてしまうのかな…
臣くんにがんばってほしいなぁ… (2016年9月26日 7時) (携帯から) (レス) id: b12524bc32 (このIDを非表示/違反報告)
れい - 佐野くん！！！！！！佐野くんの想いが報われるように祈ってます（；＿；）素敵です佐野くん！がんばって！ (2016年9月26日 2時) (レス) id: 2c5990e7ad (このIDを非表示/違反報告)
れん - 佐野くんー（ ; ; ） やっと佐野くんの想いが伝えれる..！とっても感情移入しちゃってます（ ; ; ）すごくどハマりしてて通知なくても見に来ちゃいます！佐野くん頑張れー（ ; ; ） (2016年9月26日 1時) (レス) id: fcd0123266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2016年9月4日 20時
