三色スミレ5【臣×玲】

買い出し ページ43

Aside







一通り水の中を楽しんだあと

浜辺でスイカ割りなんかしたりして、存分に夏を満喫した。





燦々と照りつける太陽に

雲の無い空


パラソルの下にいても、じりじりとした日差しが痛いくらいだった。





「喉乾いた〜」


「俺も。飲みもん無くなったわ。」


鬼城「よし、買い出しジャンケンするか。」





鬼城さんがそう言いながら立ち上がった。



500メートルも歩けば、浜辺沿いに海の家があるらしい。

わたしたちがいるここは、車で遊びに来てる人達には遠くて便利が悪いから お店も何もないんだって。





隆二「500メートル？この暑い中？…キツ〜。笑」


鬼城「ジャンケンに勝てばいいだけだろ、よし！みんな手出せ〜。負け2人が買い出しな。」






まあ、7人もいるし。


運はないけど、ジャンケン勝つくらいなら大丈夫かも。







…なんて







鬼城「ハイいってらっしゃ〜い。」






隆二「あーもうマジっすか！笑」


A「行きたくない…」






今市さんとふたり、仲良く負けてしまった。



教育担当組でちょうどいいじゃん！

なんて、かるーく送り出される始末。





広臣「…A、代わろっか。俺が行くよ。」


A「ううん、負けちゃったから仕方ない。」


隆二「Aちゃん海の家でかき氷食べよ。」





奢ってあげる、って

今市さん いつもの笑顔。





A「ほんとですか？やった。」


広臣「ずりい。」


A「ジャンケン負けたらよかったね、臣くん。」


隆二「残念でした！笑 行こ、Aちゃん。」





頼まれた飲み物、ふたりで復唱しながら

500メートルの距離を歩いた。




隆二「ビール4、コーラ2、カルピス1。」


A「え？コーラが1でカルピスが2ですよ。」


隆二「…え？うそ。笑」


A「…あれ？笑」




まあ適当でいいよね、なんて

またここでガサツが出てる。





隆二「飲み物買う前にかき氷食べちゃおう。何がいい？いちご？」


A「いちごで、練乳欲しいです。」


隆二「はーい。」


A「ほんとに奢り？」


隆二「うん、いいよ、ここで割り勘はカッコつかないし。笑」


A「ありがとうございます…」





海の家のカウンター

今市さんと同じ感じのサングラスかけたお兄さんが注文は？なんて聞いてきた。


…こわ。





隆二「ブルーハワイといちご一つずつ。練乳たっぷりで！」


「はーい、」




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