三色スミレ5【臣×玲】

別荘 ページ31

Aside







鬼城さんの別荘は、想像していたよりもずっと立派で

海外のセレブが住んでるような家だった。



白い壁で、洋風の造り


土足でオッケーなんだって。

ちょっと抵抗あるけど…




客間は5つあって 全部2人部屋。



今は、家の中央にある広すぎるシッティングルームに みんな集まったところ。






鬼城「全員集まったかー？」






隣で、はーい！って高い声出してる曽田さん


もうすごいハジけてるの。


肩紐がないタイプのワンピースひらひらさせて

足元はわたしがプレゼントしたビーチサンダル。


ほんと、夏がよく似合う。






鬼城「10人か、結構集まったなー。」


「去年8人でしたもんね。」


「女子4人男子4人で合コン状態だったし。笑」






そんな会話。

去年って、臣くんも行ったんだよね。



思わずチラッて隣の今市さん見上げたら

目が合って





隆二「…ごめん、俺去年オニちゃんのグループじゃなかったから サマイベ行ってないんだ。」





って。


…あー、ほんとに恥ずかしいな。

臣くんとわたしのこと知ってるなんて 思ってもみなかったし。





A「…べつに気にしてないです。」


隆二「合コン状態だったとか聞いて嫌な顔してるじゃん。笑」


A「…してないです。」


隆二「ほんと可愛いね。笑」






また今市さんの饒舌に付き合わされて

上手いなあなんて思いながら、鬼城さんの話に耳を傾ける。







鬼城「えーと、とりあえず今日は夕方涼しくなってからバーベキューな。夜は花火！道具はこっちで準備してるから。」






さすが避暑地にある別荘だから

お昼過ぎのこんな時間でもじゅうぶん涼しいんだけど…






鬼城「明日は起きたヤツから適当に海行ったりなんなり自由行動な。メシのことは考えてないから女子2人が作ってくれると信じてまーす。」


美琴「え？うそ？」


鬼城「お願いしまーす。」


美琴「めんど…」






…ていうか、10人分のごはんとか作ったことないんだけど。


曽田さん自炊するタイプなのかな。

はあ、大変だ。







鬼城「3日目は昼過ぎには帰るように。」


隆二「なんすかその適当な感じ。笑」


鬼城「お前らもういい大人なんだからすることくらい自分で考えろ。」


「オニちゃん幹事っすよね？」


鬼城「幹事に頼るな。」


「意味わかんねえ〜」






とりあえず部屋に荷物置きに行こう、という話で

曽田さんと一緒に二階に上がった。






．

バーベキュー→←単純

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す