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特別 ページ28

Aside







広臣「お似合いっすか?笑」


「うん。登坂って男らしいじゃん。Aちゃんはフワフワしてんじゃん。なんか、その対比がちょうどいいっていうか。」


広臣「…それが、お似合い?」


「うん。いい感じに調和されて、すげー幸せそうに見える。ふたりが喋ってると。笑」







それたぶん、わたしがほんとに幸せだって思ってるからじゃないかな…

なんて、こっそり思う。




はあ。恥ずかしい。







広臣「…だってよ。笑」


A「…うん。」









臣くん、なんともないのかな。

笑ってるし。









広臣「なに顔赤くなってんだよ。笑」









言いながら

頭、ぽんぽんって。





…ほんと、むり。

むりむり。



こんなことされたら、余計好きになっちゃう。









美琴「いいなあ〜わたしも登坂さんに頭ぽんぽんされたいっ」








酔っ払った曽田さん。

大胆にそんなこと言って。









広臣「んー、これはAちゃんだから特別。鬼城さんにしてもらいな。笑」









Aちゃんだから、特別?


……従兄妹だから、じゃなくて?









美琴「えー、オニちゃん?やだー!」


鬼城「こらそこの新入社員!クビ!」


美琴「それもやだー!」






あはは、って

みんな笑ってるけど。






それどころじゃない。


それどころじゃないよ。









ずるい。




わたしばっかり、こんな苦しい気持ちになってる。









そのあと

余興眺めながら、頭の中は臣くんでいっぱいだった。




好きだな。

大好き。









ふと腕時計を見たら、もう日付け変わりそうで。



結構お酒飲んだ気がしたけど

あんまり酔ってないな。



ひとりで帰んなきゃいけないし、よかったかも。酔わなくて。






美琴「もう飲めなあい」


A「飲まなくっていいよ?笑」


美琴「んー…」





もう、って

ため息つきながら、背中伸ばして床に手をついた。





…はず、だった。









A「っあ、」









わたしが手ついたとこには、臣くんの手があって。









思わず目が合う。









A「ご、めんなさ…」


広臣「…やっとこっち見た。」


A「……え?」


広臣「…帰り、送ってくから。ひとりで帰んなよ。」









……ああ、ダメだ。





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(プロフ) - き な こ さ あ ん ん ん ん (2016年8月5日 22時) (レス) id: ed10022dbc (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 読んでいてすごくドキドキします!更新頑張ってください! (2016年7月10日 17時) (レス) id: 08cd49b690 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - とまとさん» コメントありがとうございます!嬉しいですm(_ _)m二話もよろしくお願いします! (2016年6月27日 21時) (レス) id: bb6ef10f0c (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - 有紀さん» 一気に!ありがとうございます!お待たせして申し訳ないです、やっと公開できました。二話もよろしくお願いしますm(_ _)m (2016年6月27日 21時) (レス) id: bb6ef10f0c (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ふらふーぷ。さん» 塩な彼氏から読んでくださってるんですね!嬉しいです(^o^)今作も最後までよろしくお願いします! (2016年6月27日 21時) (レス) id: bb6ef10f0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなこ | 作成日時:2016年6月11日 20時

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