隣の席で ページ27
Aside
ドキドキ
ドキドキ
広臣「…なに固まってんの？笑」
左隣から、そんな声。
どうしよう。
お座敷の部屋
臣くん、隣に座ってる。
広臣「Aちゃん。」
A「えっ、な、なに？」
広臣「乾杯。」
生ビールのグラス、不思議そうな顔して差し出してくる。
A「…失礼します…」
広臣「なにそれ。笑」
控えめにグラスを合わせると、満足そうに
左に座ってる今市さんのほうを向いて。
A「……はあ…」
美琴「Aちゃん！かんぱーい！」
曽田さんは元気だな…
羨ましい。
こちらも鬼城さんが余興を考えてくれてて、
ちょっとだけ緊張がほぐれた。
Fグループでよかったな。
佐野くん、大丈夫かな。
広臣「隆二、ペース早すぎ。」
隆二「ん〜飲みたい気分〜」
広臣「今日は酔っても送ってやれねえから。俺。」
隆二「え？なんで？」
広臣「なんでも。」
隣から聞こえてくるそんな会話。
臣くんの声、好きだな。
美琴「ねえ、Aちゃん。」
A「ん？」
美琴「登坂さんが従兄妹ってどんな感じ？」
A「…え。」
突然そんな話振られて。
臣くんも、ん？ってこっち向いてる。
どうしよう。
A「どんな感じ…って…」
広臣「…どんな感じ？笑」
A「…いや…その…」
広臣「ん？」
A「…優しくしてくれるし…頼りに、なるし…」
好きってバレないように、言葉選び。
内心ヒヤヒヤ。
広臣「あざーす。笑」
美琴「あはは。笑 けどこんなにかっこいい従兄妹、好きになっちゃったりしないの？笑」
A「っえ？し、しないよ。従兄妹…なのに…」
やだやだ。
臣くんも聞いてるのに。そんな話しないで。
美琴「けど、わたしの友だちの両親、従兄妹同士だって言ってたよ。」
A「そ、なんだ…」
広臣「へえ、従兄妹って結婚できんの？」
美琴「そうみたいです。」
わたし、何回も調べたことあるから知ってる。
従兄妹は結婚できるって。
臣くん、知らなかったんだ。
「…こんなこと言ったらアレだけど、登坂とAちゃん、なんかお似合いだよな。」
向かいの席に座ってた上司がそんなこと言ってくる。
…恥ずかしくて
臣くんの方向けなくなっちゃった。
．
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咲(プロフ) - き な こ さ あ ん ん ん ん (2016年8月5日 22時) (
レス) id: ed10022dbc (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 読んでいてすごくドキドキします！更新頑張ってください！ (2016年7月10日 17時) (レス) id: 08cd49b690 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - とまとさん» コメントありがとうございます！嬉しいですm(_ _)m二話もよろしくお願いします！ (2016年6月27日 21時) (レス) id: bb6ef10f0c (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - 有紀さん» 一気に！ありがとうございます！お待たせして申し訳ないです、やっと公開できました。二話もよろしくお願いしますm(_ _)m (2016年6月27日 21時) (レス) id: bb6ef10f0c (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - ふらふーぷ。さん» 塩な彼氏から読んでくださってるんですね！嬉しいです(^o^)今作も最後までよろしくお願いします！ (2016年6月27日 21時) (レス) id: bb6ef10f0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2016年6月11日 20時
