魅惑のマーマレード2【登坂広臣】

今度会ったら ページ39

広臣side







広臣「全部俺の早とちりじゃん。よかった〜」


健二郎「よかったな、ほんま。松田にハマられたら終わりや言うてたで？受付けのお姉さん。」









さっき健ちゃんが教えてくれたこと。








松田和哉って、あんな爽やか顔からは想像できないくらい考えてることゲスいらしくって。



とにかく性格が悪い。

で、後輩のことこき使って仕事させて、そのせいで辞めてった奴もいるらしい。



それに最近はお気に入りの女の子がいるらしく
またなにやら企んでるって。








健二郎「可哀想やな〜その女の子。」


隆二「電話の内容聞く限りでは、まあ…後輩にストーカーさせて、家でもつきとめようって感じ？」


広臣「爽やかイケメンなのにもったいねえ〜」


健二郎「ほんま。よかったな！Aちゃんやなくて。」







いや、ほんとよかった。



これでAがストーカーされてるとかだったら俺、仕事放り出しちゃうレベルだし。マジで。








隆二「もしAちゃんだったらどうしてた？」


広臣「まあとりあえず、毎日一緒に帰る。」


隆二「で？笑」


広臣「俺の家に住んでもらう。」


隆二「同棲じゃん。笑」


広臣「あわよくば…結婚すっか！でしょ。笑」


隆二「あわよくばってレベルじゃない笑」






あわよくばだよ、あわよくば。笑


だって1人にさせらんないでしょ。


あんなフワフワしてるやつ。

連れてかれちゃうって。







広臣「まあ松田さんともただの同期だっつってたし、問題ナシかな。」


隆二「よかったね、元カレとかじゃなくて。」


広臣「そんなんだったらぶん殴ってる。」


隆二「それはヤバい。笑」


広臣「まあ大丈夫だって。喋ったこともないらしいし。」


隆二「まあそれなら……って、いや、俺喋ってるとこ見たけど。」







……そういえば、昼にそう言ってたな…







広臣「いやまあ…あいつのことだから忘れてんだろ…」


隆二「……ありそう。笑」


広臣「…とりあえず今度会った時に確認しとくわ。」









今度会った時に、ね。





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