最高な人材 ページ31
広臣side
広臣「……あ、」
ミカ「え。」
数日経って
いつもみたいに仕事を終え、帰ろうとエレベーターに乗った20時過ぎ。
3階で開いた扉の向こうには、Aと仲がいい先輩の 確か名前はミカちゃん。
ミカ「ごめんなさい…たまたまこっちのエレベーターを…」
広臣「いや全然いいけど。1階?」
ミカ「はい、ありがとうございます。」
すげー落ち着いてて、大人の女性って感じ。
歳は下なんだろうけど。
広臣「……今、帰りなの?」
ミカ「はい。…あ、Aでしたら今日は残業だーって嘆いてましたよ?」
Aでしたら、って…
俺がAを好きなことなんて、
Aがガンちゃんを好きなのと同じくらい有名なんだ。たぶん。
広臣「残業、って…」
ミカ「あの子、最近全然集中できないみたいで。溜まってるんですよ、書類。」
広臣「……そっか。」
仕事だけは真面目にソツなくこなしてたAが
集中できない、って。
確実にガンちゃんのせいじゃんね。
広臣「……なんか、言ってる?あいつ。」
ミカ「え?」
広臣「…ガンちゃんのこと、とか。」
1階に着いたエレベーター。
2人で一緒に降りて、裏口へと足を進める。
ミカ「…うーん。まあ、ひとりごとは相変わらずよく言ってますけど。」
広臣「ひとりごと?」
ミカ「はい。王子様なはずなんだけどなあ…とか、まだかなあ…とか。笑」
広臣「なんだよそれ。笑」
まじでもう、バカすぎて笑えてくるってかさ。
いちいち可愛いの、ほんとやめてほしい。
ミカ「ちなみにわたしは、Aには登坂くんのほうがお似合いなのにって思います。」
広臣「……まじ?」
ミカ「まじです。」
広臣「…やべえ、嬉しい。」
隆二には脈ナシって言われたけど、
絶対女の子の言うことが正しいじゃん。
広臣「ミカちゃん、だよね。ミカちゃんは俺のこと応援してて。笑」
ミカ「じゃあ色々とA情報お知らせしますね。」
広臣「さんきゅ。」
最高な人材を仲間につけた俺。
とりあえずテンション上がってて、車ん中でAにラインを送った。
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うどんちゃん - いつも楽しく読ませてもらってます。毎回の作品の女の子がLINEがさっぱりしているのはなにか理由があるんですか? (2019年10月20日 22時) (レス) id: b7c49c814f (このIDを非表示/違反報告)
LDHLOVE女子 - きなこさん、こんにちはずっときなこさんの作品を見てきた中で一番といってもいいくらい大好きでキュンキュンするお話ですね!笹山さんと城ヶ崎さんはわかりやすかったです!これからも更新を頑張ってくださいね!応援してます。「長々と申し訳ありません (2019年7月17日 21時) (レス) id: 36a78ef9de (このIDを非表示/違反報告)
白猫とみせかけてアルビノの黒猫(プロフ) - 嫉妬シーンやばみ。心臓持たん。岩ちゃんが悪者みたいやけどいいひとやかんね!汗笑笹山さんと城ヶ崎さんわかんなかった笑笑 (2018年7月11日 1時) (レス) id: 18a6a661ff (このIDを非表示/違反報告)
Zoococco(プロフ) - きなこさん、はじめまして、きなこさんの作品はとてもキュンシーンが多くて心臓が持ちません!大好きな作品です! (2017年2月7日 9時) (レス) id: a1fab46bcd (このIDを非表示/違反報告)
あいにゃん(プロフ) - ちびまる子ちゃんの笹山さんと城ヶ崎さんがわからなかったのでググりました(笑)イメージしやすくなって助かります(笑) (2016年2月20日 3時) (レス) id: c983a9b4e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなこ | 作成日時:2016年2月3日 21時