またね ページ7
Aside
コーヒー一杯で一時間もカフェにいるなんて。
女子高生でもないのに。
それはきっと、目の前のこの子のせい。
玲於「えーまじ？5年も彼氏いないの？」
A「ちょっと玲於くん、声大きいよ。」
玲於「わざとでかくしたし。笑」
A「もお…」
まだ会って1時間なのに、ここまで仲良く…？
なっちゃって。
人懐っこい性格なのか
…ていうか、こっちが歩み寄っちゃうような人柄。
いたずらっ子みたいな笑顔で、ケラケラ笑うの。
A「そういう玲於くんこそ…いるの？彼女。」
玲於「いないけど。」
A「いないんじゃん…わたしのことバカにできないよ。」
玲於「けど…5年ってもう、全部リセットされちゃってんじゃないの。」
A「………なにそれ。」
玲於「…知らないならいい。笑」
また、この笑顔。
可愛いな。ずるいや。
玲於「ふふ、いーよ。俺、5年ぶりの彼氏になってやろっか？」
A「……大人をからかわないで。」
玲於「はあ？3個しか変わんねえじゃん。」
A「3個も違うよ。玲於くんが産まれた時、わたしもう3歳だもん。ていうか、4歳なりかけ？」
玲於「……けどAさん、見た目は17くらいだよ？」
A「……それ褒めてる？」
玲於「すげー褒めてる。」
本心なの？って聞きたくなるくらい
余裕な顔してる。
ダメだ。調子狂う。
A「……よし、そろそろ帰ろう？」
玲於「えーもう？」
A「だって21時なるよ。」
言うと、わかったって頷いてくれて。
結局ほんとに奢ってもらっちゃった。
歳下の子に…悪いな。
A「ありがとう、」
玲於「ん、いーよ。」
A「じゃあもう帰るね。」
玲於「待って。送る。」
当たり前な顔する玲於くんだけど、
さすがにそれは…
A「いや、えっと…」
玲於「……あそっか。…俺ら初対面か。ごめん。」
察してくれて、
じゃあ気をつけてって言葉をくれる。
しっかりしてるな。
A「……じゃあ、今日は楽しかった。」
玲於「うん、俺も。…またね。」
またね、って言葉に疑問を抱きながら
久しぶりに、人と素で話せたって
嬉しくなりながら家に帰った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1416人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
R(プロフ) - これを機に、またきなこさんのお話読ませて頂きます！これからも変わらず、きなこさんのお話のファンです。きなこさんもお忙しいと思います、新作を読みたいという気持ちももちろんありますが（笑）いまあるお話を消さずにいてくださったらそれだけで嬉しいです(^^) (2019年1月8日 23時) (
レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - きなこさん、お久しぶりです。今日はれおくんのお誕生日ですね、今年も読ませて頂きました。私自身忙しく、占ツクに来ることが出来ないでいます(;o;)きなこさんの作品をまた読んで心が温かくなりました。本当にきなこさんの書くお話は不思議な力がありますね(^^) (2019年1月8日 23時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
隼大好き - 読んでて、号泣ですw (2018年3月28日 13時) (レス) id: 28aba34e14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 昨日は、れおくんの２２回目の誕生日！！読みに来ちゃいました・・・本当に感動で涙です。。。 (2018年1月9日 18時) (レス) id: 6ad83d3193 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - Rさん» 涙が出るほど嬉しいお言葉です（ ; ; ）この作品をそんなふうに大事にしていただけて、作者としてこれ以上ないほど幸せです。本当にいつも素敵なコメントをありがとうございます！心の支えになっておりますm(_ _)m (2018年1月9日 0時) (レス) id: 44cf8c7e56 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きなこ
| 作成日時：2016年1月8日 0時
