ハタチ ページ5
Aside
そう呟くと、目元が細くなる。
笑ってる。
玲於「……大丈夫かな、」
言いながら、マスクを外して。
なにが大丈夫なんだろう。
その顔を見ると、思いの外整っていて綺麗な顔立ちで
思わず息を飲む。
……若手俳優さん、かも。
お仕事してるって言ってたのに、がっつり私服だし。おしゃれだけど。
じゃあなおさら、早く帰らなきゃ…
A「あっ、あの、じゃあ…わたしはこれで。」
言いながら立ち上がろうとすると、
咄嗟に伸ばされた彼の右手が、それを阻止した。
突然の出来事にびっくりしていると
玲於「拾ってくれたお礼、って言ったらショボいかもしんないっすけど…なんか奢ります。コーヒーでいいっすか。」
って、わたしの手首を掴んでいるくせに
目線はメニュー。
……自由な子なんだ。
断るのも違う気がして、じゃあ一杯だけと心に決め
コーヒーを頼んでもらい…
彼も同じものを頼んですぐに運ばれてきたそれに口を付けていたけど
玲於「……あちぃしにげえ。」
って呟いた姿に少し笑ってしまった。
玲於「…あの、」
A「はい、」
玲於「……いや、なんでもないっす。」
何か話さなきゃ、って
思ってくれてるのかも。
だとしたら 歳下の子に気を遣わせちゃって…
ダメだな、わたし。
A「……れ、玲於くん…だっけ。玲於くんは何歳なの?」
言った後から、もしかしたら歳下じゃないかもしれないのに
いきなり名前で呼んじゃうのは失礼だったなって後悔。
A「ごめんなさい、えっと…佐野くんは…おいくつですか?」
慌てて言い直すと、ふふって笑う。
玲於「玲於でいいっす。笑 ……えっと、ハタチです。」
これでも、って付け加えた
玲於くん。
ハタチかあ。
わたしと3歳も違う。
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R(プロフ) - これを機に、またきなこさんのお話読ませて頂きます!これからも変わらず、きなこさんのお話のファンです。きなこさんもお忙しいと思います、新作を読みたいという気持ちももちろんありますが(笑)いまあるお話を消さずにいてくださったらそれだけで嬉しいです(^^) (2019年1月8日 23時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - きなこさん、お久しぶりです。今日はれおくんのお誕生日ですね、今年も読ませて頂きました。私自身忙しく、占ツクに来ることが出来ないでいます(;o;)きなこさんの作品をまた読んで心が温かくなりました。本当にきなこさんの書くお話は不思議な力がありますね(^^) (2019年1月8日 23時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
隼大好き - 読んでて、号泣ですw (2018年3月28日 13時) (レス) id: 28aba34e14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 昨日は、れおくんの22回目の誕生日!!読みに来ちゃいました・・・本当に感動で涙です。。。 (2018年1月9日 18時) (レス) id: 6ad83d3193 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - Rさん» 涙が出るほど嬉しいお言葉です( ; ; )この作品をそんなふうに大事にしていただけて、作者としてこれ以上ないほど幸せです。本当にいつも素敵なコメントをありがとうございます!心の支えになっておりますm(_ _)m (2018年1月9日 0時) (レス) id: 44cf8c7e56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなこ | 作成日時:2016年1月8日 0時