腕の中で ページ23
Aside
玲於「……この先も、仕事失敗したりして…クビになっちゃったらさ。」
A「……え、クビに…?」
玲於「最悪の場合の話してんの。聞いとけ最後まで。」
はい、って答えると
玲於くん、ふふって小さく笑ってから
ゆっくり口を開いた。
.
玲於「……そしたらさ、俺が面倒見てやるよ。」
A「……え?」
玲於「…だからAさんは、Aさんのままでいてよ。……俺の好きな、…ちょっと抜けてて、でも頑張り屋さんな…Aさんがいい。」
.
それって…
.
玲於「……いま俺、告白したつもりなんだけど…」
そう言って、赤くなった頬っぺたを両手で隠してる玲於くん。
告白、って
A「……わたしのこと…好きなの?」
玲於「……好き。」
……ほんとに?
わたしのこと、ほんとに…
玲於「……からかってんじゃ、ないから。」
まだ泣き出しちゃったわたしを見て、
そう言いながら 優しく抱きしめてくれた。
玲於「……Aさんの気持ち、聞きたい。」
玲於くんの腕の中で、
…安心するな。
ずっと、こうしていたい。
A「……大好き。」
玲於「……やばい。思ってたより嬉しい。…どうしよ俺…」
ぎゅって、強くその腕に包まれて
ようやく 自分だけの居場所を見つけた。
わたしってきっと、こうなる運命だったんだ。
あの日、
玲於くんのパスケースを拾って…
そして今は、こうして大好きな人の腕の中にいる。
それだけで、嫌なことなんて忘れられちゃうの。
だからもう
わたしのほうが年上だとか、
玲於くんが芸能人だとか、
そんなことは小さく思えてくる。
すきだって気持ちのほうが
どう考えても、大きい。
大好き。
大好き。
玲於「……Aさん、俺の彼女になってくれる?」
A「……はい、」
玲於くんの笑顔のためなら、
きっとわたし、なんだって乗り越えられる。
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R(プロフ) - これを機に、またきなこさんのお話読ませて頂きます!これからも変わらず、きなこさんのお話のファンです。きなこさんもお忙しいと思います、新作を読みたいという気持ちももちろんありますが(笑)いまあるお話を消さずにいてくださったらそれだけで嬉しいです(^^) (2019年1月8日 23時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - きなこさん、お久しぶりです。今日はれおくんのお誕生日ですね、今年も読ませて頂きました。私自身忙しく、占ツクに来ることが出来ないでいます(;o;)きなこさんの作品をまた読んで心が温かくなりました。本当にきなこさんの書くお話は不思議な力がありますね(^^) (2019年1月8日 23時) (レス) id: 49103f1761 (このIDを非表示/違反報告)
隼大好き - 読んでて、号泣ですw (2018年3月28日 13時) (レス) id: 28aba34e14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 昨日は、れおくんの22回目の誕生日!!読みに来ちゃいました・・・本当に感動で涙です。。。 (2018年1月9日 18時) (レス) id: 6ad83d3193 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - Rさん» 涙が出るほど嬉しいお言葉です( ; ; )この作品をそんなふうに大事にしていただけて、作者としてこれ以上ないほど幸せです。本当にいつも素敵なコメントをありがとうございます!心の支えになっておりますm(_ _)m (2018年1月9日 0時) (レス) id: 44cf8c7e56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなこ | 作成日時:2016年1月8日 0時