月虹物語 2 (ページ9)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,026 hit

第59話ページ9

朝・虹の城・キッチン

クラン
「ルナ、俺は騎士を辞める」

ルナ
「えっ(驚)」

クラン
「あんな事をやったんだ…どう責任を取るか考えた結果なんだ」

ルナはクランのそばに寄る

ルナ
「私を憎んでる幻獣はきっと居る…それでも私は空席の虹王の責務を果たさなきゃいけない…けど」

クランの右手を握る

ルナ
「私はクランが離れていくのはとても寂しいよ」

クラン
「そっそれは…王としての本音か？(汗)」

ルナ
「王としてじゃない…ルナとしての本音だよ」

ルナとしての本音に俺は初めて心臓がうるさく音を立て苦しくなったので胸を抑える

ルナ
「クラン、どうかしたの？」

クラン
「ルナの本音を聞いた途端…心臓が変なんだ(苦)」

ルナに握られていた右手を引き寄せる

ルナ
「私のせいで、ごめんなさい…イルを呼んでくるよ」

ルナの背中にクランの左手が周り、クランの胸までルナの顔が近くなった

ルナ
「えっクラン？」

クラン
「ルナ、騎士を辞めるって言ったのはなかったことにしてほしい」

クランはルナの髪に顔を擦り付けさっき言った言葉を取り消してほしいと言う

ルナ
「うっうん、私は全然気にしてないからクランも気にしなくていいけど…！」

扉が勢いよく開くとシオンがクランをルナから引き剥がした

クラン
「！？」

シオン
「いつまで甘えてるつもりだ！(怒)」

クランからルナを守るように前に立ちシオンはクランに威嚇する

クラン
「ルナが離れてと言うまで甘えるつもりだった///」

クランの頬が赤くなっているのを見たルナもつられて赤くなる

ルナ
「えっと甘えてくれるのは嬉しい///」

クラン
「また後で甘えてもいいか？///」

ルナはいいよっと頷くとシオンがクランに銃を突き付ける

シオン
「ルナに甘えていいのは俺だけだからな！」

クラン
「それはシオンの考えだろ？ルナが男性に興味を持ったんだ…いい事だろ」

ルナの恋愛感情が少しづつ芽生え始めたのが前より明らかになってきたのでシオンはクランをキッチンから追い出す

シオン
「ルナ、後でクランに話を聞くが絶対に自分から男性に近づくなよ(怒)」

ルナ
「どっどうして近づくなっていうの？」

シオン
「俺も含めて男は獣なんだ！無防備に近づいたりすると性的に喰われるぞ」

ルナにそう言うとキッチンを出てシオンはクランを庭に連れて行った

ルナ
(無防備って何だろう？)

後で氷王・マリアに通信で聞くことにしました