月虹物語 2 (ページ7)

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第57話ページ7

遅めの朝ご飯を食べている、クランを不思議に見つめる三つ子とキラ
何があったのかはあえて聞かないリクとラグ
ルナの匂いに混じってクランの匂いが染み付いているのが気に食わないシオン
クランの為にハーブティーを入れるレヴァ

レヴァ
「クランさん、ハーブティーをどうぞ」

クラン
「…ありがとう」

レヴァはいえいえと言うとリビングを出て自分の部屋に戻って行った

アル
「なぁ、クラン」

クラン
「…なんだ？」

イル
「もしかして具合悪いの？」

クラン
「…悪くわない」

ゼロ
「寝つけなかったの？」

クラン
「…そんなことはない」

三つ子は顔を見合わせるとルナの方に歩いて行った

キラ
「キュッ」

キラがクランの足元で座っている

クラン
「…食べたら少しだけボールで遊んでやるからな」

キラ
「キュッキュー」

キラは玩具箱の方で座って待つことにした

ルナ
「シオン、離してよ(汗)」

シオン
「クランの匂いが染み付くほど何してたんだ？(怒)」

ルナの右腕を掴み、何故匂いが染み付いているのかを問い質すシオンは怒っている

ルナ
「少しだけ抱きついただけだよ(汗)」

シオン
「それで匂いが染み付くわけないだろ(怒)」

ルナはシオンから逃げるように通信室に走った

シオン
「ルナ！」

前にアル達が立ちはだかる

アル
「シオン、落ち着けよ」

シオン
「匂わないのか！」

イル
「そりゃ少しは匂うよ」

ゼロ
「でも、一緒に生活してるんだから当たり前だと思うよ」

シオン
「リク、これだけはっきり匂うのはおかしいと思わないのか！」

とばっちりがリクに飛んだ

リク
「ルナが少し抱きついたと先程言ってただろ」

シオンは納得いかないとルナの後を追って通信室に向かった

ラグ
「シオン…ルナちゃんが取られちゃうって怒った？」

リク
「取られるから怒ることはないだろ…むしろ隠しきれてない違和感に腹を立てているんだろ」

リクは本のページをめくるとクランの方を見る

クラン
「！」

リク
「いつまでも隠しきれると思わない事だな」

クラン
「…」

アル達はリクの言葉の意味が分からなかった