月虹物語 2 (ページ6)

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第56話ページ6

真夜中、ルナが寝ている部屋に電気もつけずに部屋に入った者がいた

ルナ
「Zzz」

クラン
(ぐっすり寝てるな)

クランはルナのベットの上で矢をルナの心臓に刺す構えで見下ろしていた、ルナは舞踏会の疲れが溜まっていたのか深い眠りに入っていた、ベットの上に乗っても起きなかった程に…

クラン
「悪いな…ルナ」

ルナの心臓に矢を刺したが血が溢れ出てこない

クラン
(これは…！？)

クランの背後から青色の光をまとった剣が振り下ろされたが間一髪で避けた

クラン
「夜に魔力は使えないんじゃないのか…ルナ」

青色から虹色に戻った剣を手に持って現れたのは先程心臓を刺されたルナだった

ルナ
「使えないけど…宝石に魔力を保管すれば夜でも使えるようになるんだよ」

クラン
「そうか」

クランはルナの後ろに飛び移るとそのまま心臓めがけて矢を持ち戦いを挑むが虹色の剣がクランの持っていた矢を切り落とす

ルナ
「そんなに音を立てたらアル達が起きてくるよ」

クラン
「起こさない為にもさっさと殺られてくれ」

ルナに飛び蹴りをすると蹴った感触が先程の矢を心臓に刺した時と同じ感覚がした

ルナ
「クランが蹴ったのは虹色の剣だよ」

そのまま虹色の剣がクランの飛び蹴りした足に切り傷を作った

クラン
「…ぐっ」

虹色の剣はクランの周りを浮遊しながら先程付けた切り傷を治し始めた

クラン
「…俺はルナを殺すんだぞ」

ルナはクランの左手を自分の胸にまで引き寄せた

ルナ
「なら、クランの魔力で殺してよ」

できるよね？っと目を閉じながら言うルナをクランは暗い部屋の中よく見えていた

クラン
(こんなチャンス滅多にない…ないのに何故だ涙が出てくるんだ)

クランの瞳から涙が流れ出る魔力が反応しない

ルナ
「クランに私を殺して欲しいって頼んだのは誰？」

クラン
「俺の意思だ(涙)」

ルナはクランを抱きしめる

ルナ
「誰にも言わないよ」

クランはその名を口にした後疲れきったのか寝てしまった

そしてクランの部屋・前

ルナ
(どうしよう)

クランを部屋に運んだのだが朝に起きてこなかったので部屋を訪ねるか迷っているとクランの部屋の扉が開いた

クラン
「！？」

ルナ
「クラン！」

ルナがクランに抱きつくとルナはクランの顔に近づいた

クラン
「怒っているか？(汗)」

ルナ
「怒ってないよ！」

元気だしてっとクランの頭を撫でる

クラン
「昨日は…！」

クランの言いかけた言葉が聞きたくなかったのかルナが持ってた飴玉をクランの口に入れた

ルナ
「私はクラン達の見方だよ！」

その言葉を聞いたクランは少しだけ笑顔になりました