月虹物語 2 (ページ33)

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第83話ページ33

その後、私は寝る前に少しだけ王の仕事をしていた。

虹の城・リビング

ルナ
「こんな時間に呼び出したりしてごめんね…カラス」

カラスは紅茶を飲みながら書類に目を通している。

カラス
「…虹王の呼び出しに断る理由がありません」

ルナ
「あはは…本当だったら私から無の城に行けばいいんだけど…夜だと魔力が使えないのと…(汗)」

ルナはカラスの後ろに立って睨み付けている、クランの方を見る。

カラス
「アル達は本当に貴女に好意を寄せています…それで心配しているんですよ」

ルナ
「うっうん…！」

書類に目を通し終わったのでカラスは鞄に書類をしまい席を立つ。

カラス
「…紅茶、ご馳走様でした…それでは失礼します」

ルナに一礼するとカラスは窓から外に出て行った。

ルナ
(なんで玄関の方に行かなかったのかな？)

リビングの扉を開けるとシオンとリクが立っていた。

リク
「カラスは帰ったんだな」

ルナ
「うっうん…(少しイライラしてる？)」

ルナはシオンの方を見る。

ルナ
「イライラしてるけどそんなにカラスが嫌いなの？」

シオンとリクは少し驚いた。

シオン
「…アイツは信用できないから嫌いだ」

リクはルナを抱きしめる。

リク
「俺はカラスと話しているルナを見ていてイライラしてしまった…ただの会話で…余裕がなかったらしい(汗)」

ルナ
「それが恋愛感情なの？」

リク
「なんと言えばいいか…カラスに嫉妬していたかもしれないな(カラスに恋愛感情は無いと分かってるんだがな…)」

ルナはリクの頭を撫でる。

ルナ
「もし、リク達が嫌がる事があったらちゃんと直すから言ってね」

クラン
「それなら俺達の恋愛感情を押し付けて嫌じゃなかったか？」

ルナ
「私から恋愛感情から逃げてたんだもん、嫌とかないよ」

シオン
「嫌じゃないなら、風呂に一緒に入ってくれる？」

ルナ
「まっまだ、諦めてなかったの？！」

シオン
「諦めてない、もちろん入浴は、はだ…」

後ろから叩かれたらしく頭を押えて座り込むシオン。

アル
「俺達だって水着を来て入浴してんだろ！ルナと入る時も水着着用だからな！分かったか、シオン！」

アルは座り込んだシオンを引きずって訓練場に連れて行く。

ルナ
「ん？今、水着着用って言った？皆、水着着てお風呂入ってたの？」

リク
「ルナと暮らしているんだ、風呂でのハプニングが無い様に水着着用にしたんだ」

ルナ
「そっそれは知らなかったよ(私は自室のお風呂に入ってるから気づかなかった)」

初めてリク達が水着着用でお風呂に入っていた事を知ったのでした。