月虹物語 2 (ページ32)

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第82話ページ32

その日の夜・虹の城・リビング

アル
「欲張リク！」

リク
「言葉を訳すな…分かりずらいだろ」

イル
「なんで！誰にも言わずにルナちゃんを1人で迎えに行ったのさ！」

リク
「いつまでも言い争いをしていて決まらなかったから、年上の俺が迎えに行ったんだ」

ゼロ
「年上とか関係ない…ずるい」

三つ子はリクの背中を指で突きまくる

ルナ
「迎えに行くって伝えてなかったんだ…それでシオンがしがみついてきてるんだね」

ソファーに座っているルナの右側をシオンが、がっちり両手で抱きしめている

ルナ
「シオン、少し手の力を緩めてくれないかな？」

シオン
「分かった」

手の力を緩める

ルナ
「あれ？ラグとクランとレヴァはどこに行ったの？」

シオン
「ルナが帰ってくる前に風呂に入りに行った」

ルナ
「アル達はもう、お風呂はいったの？」

アル
「俺達はシャワーで済ませたんだ」

イル
「勉強してたからね」

ゼロ
「部屋の掃除…してたから…」

ルナ
(お休みだったから皆それぞれ出来ることをしてたんだね)

リビングの扉が開く

クラン
「…帰ってきてたのか」

クランはルナの姿を見て安心したのか微笑んでいる

ラグ
「…クラン…顔が緩んでるよ」

クラン
「！…見るな(汗)」

クランはラグの顔を両手で隠す

ラグ
「…見えない」

クラン
「お前達、さっきの事は忘れてくれ！(汗)」

アル
「忘れませーん！」

イル
「クランが笑顔なんて珍しいからね！」

ゼロ
「ルナの事…好きだから見せる笑顔もいいと思うよ」

リク
「ルナが俺達の事を恋愛感情で見てくれるかの問題だがな」

そう言うとリクはルナの方を見る

ルナ
「えっあっ(焦)」

ルナは恋愛感情の話が出た事でクラン以上に焦りだした

ルナ
「…みっ皆の事もっと知りたいそう思ったよ(焦)」

ルナの言葉を聞いてアルがルナを抱きしめる

ルナ
「わぁっ！？」

アル
「こんな嬉しい事があるとは思わなかった！」

アルはルナを抱きしめた状態で子供の様にはしゃぎ始めた

イル
「あっアル落ち着いてよ」

アル
「ルナが俺達の事知りたいって言ったんだぜ、これで喜ばねぇ男がいるかよ！」

アルはルナの顔を見て笑顔になる

ゼロ
「アル兄…次は俺がルナを抱きしめたい」

アル
「待ってくれ、もう少し抱きしめたい！」

イル
「りっリクがルナちゃんに好意を聞いたんだからアルを止めて！」

そう言われたリクは自分の頬をつねっていた

リク
「夢…じゃあ、ないんだな(焦)」

ラグ
「うん…現実…だよ」

▽ルナはアル達を友達以上恋人未満の感情を覚えた