第79話 ページ29
虹の城に帰るとルナに頼まれた物を渡す
夜・虹の城・リビング
シオン
「ルナに頼まれていたネジと鉄片、買ってきたぞ」
ルナは夕食の準備を済ませたのか、俺の方に歩いて来た
ルナ
「ありがとう、シオン」
ネジと鉄片を受け取るとルナはポケットから金貨を数枚手渡された
シオン
「…ネジと鉄片の代金にしては多すぎだ」
ルナはお使いをしてくれたお礼だよっと言って受け取った物を部屋に置きに行った
シオン
(ルナの金銭感覚が狂ってるのか？)
レヴァ
「シオンさん、おかえりなさい」
シオン
「ただいま…？」
レヴァ
「金貨しまわないんですか？」
シオン
「ネジと鉄片の代金なんだが…明らかに多いんだ」
レヴァ
「たっ確かに多すぎますね…あっ」
シオン
「どうした？」
レヴァ
「さっき、ルナさん宛に荷物が届いた時は普通にお金を渡してましたよ」
シオン
「じゃあ、なんで俺だけ…？」
ゼロ
「…シオンは義弟だからお小遣いだと思うよ」
シオン
(縁を切ってもそう思ってくれるなら少しぐらいは許してもいいか)
金貨をコインケースにしまいキッチンに向かった
キッチン
クラン
「帰ってたのか」
シオン
「あぁ、何か手伝うことないか？」
クラン
「あとはテーブルに料理を運ぶだけだからな…何かいい事でもあったか？」
シオン
「…少しな」
クラン
「無表情のシオンがニヤけるほどいい事があったなら教えてほしいな」
シオン
「悪いがいい事があっても内容は教えてやるつもりはない…クランこそ、いい加減ルナと何があったか教えてくれ」
クラン
「そしたら俺はシオンに殴られるかもしれないからな…教えてやれない」
そう言うとルナがキッチンに戻ってきた
ルナ
「喧嘩したり仲良くなったり、やっぱり友達はいいね」
ルナがシオンとクランの話を聞いて嬉しそうにしている
シオン
「ルナ、先程の金貨…有難く貰うからな」
ルナ
「また、お使い頼むかもしれないからその時はよろしくね」
シオン
「分かった…兄貴が今度夕食を食べに来たいと言ってたぞ」
ルナ
「そうなの？あとで連絡とってみるよ」
クラン
「そろそろ、夕飯にするか」
ルナ
「それじゃあ、アル達を呼んでくるね」
シオン
「運ぶの手伝うな」
クラン
「あぁ、頼む」
夕飯を食べ終わった後はトランプをしながら楽しく夜を過ごしました
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作者名：ミスズ姉 | 作成日時：2019年2月5日 22時
