月虹物語 2 (ページ21)

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第71話ページ21

前回

巨体の魔物は幻覚で作られたと分かったルナはシエラの魔力に自身の魔力を混ぜて周りの幻覚をかき消すと周りは太陽の差し込む森に戻った

シエラ
「ルーナと同じ…異空間？」

ルナ
「さっきのが異空間で今が現実…うぅっ」

ルナはシエラの横に座る

ルナ
(久しぶりに半分魔力を使ったから反動が…？)

ディーアはルナの頭を撫でる

ディーア
「やっぱり無理したな」

鉤爪を付け直すと幻覚を見せていた魔物が現れた
形は犬型で怯えているのかガタガタと震えていた

犬型魔物
「クーン(震える)」

シエラ
「ルーナを見て震えてるね」

ディーア
「退治する魔物を幻覚で見せて他の魔物から身を守ってたのか…どうする？」

シエラ
「シーは退治しなくていいと思う」

ルナ
「攻撃しないなら倒さなくていいと思う」

ディーアは鉤爪をしまうと犬型魔物のそばにより話しかけた

ディーア
「攻撃して悪かったな…怖かったよな」

犬型魔物
「くっクーン(震えながら頷く)」

ディーア
「お前、1人なのか？」

犬型魔物の後ろから2匹の子犬型の魔物が現れた

犬型魔物
「ワン！(子犬型魔物を守る)」

シエラ
「いい子だったね…ルーナ」

ルナ
「うん…ディーア、無害の魔物達に相談して助けてあげない？」

ディーアはそうだなっと頷くとこちらを心配そうに見ていた無害の魔物に相談しに行った

そしてしばらくして朽ち果てた大樹は元の緑が生い茂る大樹に戻り犬型魔物と子犬型魔物2匹は無害の魔物達と生活を共にしました

闇の国・闇の城

ディーア
「いやー悪いことしたな」

ディーアはニコッとしながら謝る

シエラ
「ディー、もう謝ってたからいいよ…それよりレオの弟…来たよ」

ディーア
「！」

ディーアはルナの迎えに来たシオンとアルに話しかけられた

シオン
「闇王…ルナはどこですか？」

ディーア
「ルナは医務室で寝てる」

シオン
「分かりました、案内してくれ…アル」

アル
「医務室は右側の廊下の方な」

医務室の方まで姿が見えなくなるとディーアはハンカチで汗をふいた

ディーア
「はぁー、シオンに怒られるかと思った(汗)」

シエラ
「弟よりレオに怒られるね…ディー」

ディーア
「レオンにはナイショにしてくれよ！」

シエラ
「それはご褒美…しだいだよ」

ディーア
「シエラ〜頼むよ〜ご褒美をねだらないでくれよ〜」

シエラはご褒美下さいと一言いって死の国に帰り、ルナは寝たままシオンにおんぶしてもらって虹の国に帰りました

その後ディーアの索敵不足でルナが疲れた事がレオンにバレましたとさ…