月虹物語 2 (ページ20)

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第70話ページ20

闇の国・魔物の森前

ディーア
「よく来てくださいました…虹王、死王」

ディーアはルナとシエラの前で執事の様に丁寧語を使う

ルナ
「呼ばれたからね(どやっ)」

ディーア
「魔物退治手伝ってくれって言った途端服着替えてたもんな」

シエラ
「シーも来てよかったの？」

ディーア
「当たり前だろ、むしろシエラは来ねぇと思ってたぜ」

シエラは何故って首を傾げる

ルナ
「それで！退治する魔物は！(ワクワク)」

ルナは早く魔物を退治したくてワクワクしています

ディーア
「ルナ、昔みてぇに関係ねぇ魔物まで倒すなよ」

ルナ
「襲ってくるのは倒していいんでしょ！」

ディーア
(ルナを呼んだのは間違えだった！)

シエラ
「シーは援護で…いいんでしょ？」

ディーア
「あぁ、頼むな…ってルナ！待て！」

目を離した隙にルナは先に歩いていた

シエラ
「ルーナ、ディー、待って…待って…」

魔物の森に入ると三人に話しかけてくる魔物や退治しする魔物の場所に案内する魔物に導かれながら目的の場所に辿り着いた

朽ち果てた大樹

ルナ
「城にあるのより大きいよ」

ルナは朽ち果てた大樹に触れる

ディーア
「シエラ、その大樹はもうダメか？」

シエラ
「…原因になってる…魔物…倒せば治るよ」

ディーア
「その魔物は…！？」

物凄い足音と共に地面が揺れると身体が黒くなりきった巨体の魔物が現れた

ルナ
「…もう…助からない所まで邪気が溜まってる」

ルナは虹の宝石武器を地面に叩きつけると剣に姿を変えて地面に刺さった

シエラ
「…死んだら…死の国にお墓を作ってあげる」

シエラは腕輪を付けてその場に座ると左にディーアが立ち鉤爪を構える

ディーア
「ルナ！無理だけはするなよ！」

ルナ
「しないってば！」

ルナは巨体の魔物の右足から駆け上がると同時にディーアは鉤爪で両足を斬ると巨体の魔物は駆け上がってきたルナを左手で潰そうとするがシエラの死霊達が左手にまとわりついている

ディーア
「なんだコイツ！全然斬った感触がしねぇ！」

シエラ
「…死霊で弱点探す」

ルナは巨体の魔物の右肩に辿り着くと剣を首筋に回すように斬りつけるが巨体の魔物はびくともしない

ルナ
(まるでダメージがない…？)

ルナは巨体の魔物の眼がないことに気づく

ルナ
「ディーア…これは幻覚だ！」

ディーアの所に戻るとルナはシエラの魔力に自身の魔力を混ぜて周りの幻覚をかき消すと周りは太陽の差し込む森に戻った