月虹物語 2 (ページ19)

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第69話ページ19

深夜・虹の城・リビング

リク
「こんな時間に付き合わせて悪いな…ルナ」

リクはコップにお酒を入れながらつまみになる料理を作っているルナに話しかける

ルナ
「ふふっ全然大丈夫だよ」

料理ができるとテーブルに料理を並べてキッチンに戻ると調理器具の後片付けをしてからルナは席に着く

ルナ
「豆の塩茹でに冷蔵庫でよく冷やしたフルーツゼリーに魚の竜田揚げです」

リク
「相変わらず短時間で料理が作れるんだな」

ルナ
「下味とかは前の晩に漬け込んだりするんだよ」

リク
「なるほどな…もぐもぐ」

リクは魚の竜田揚げを食べる

ルナ
「柑橘系の酢に付けて食べると美味しいよ」

ルナは竜田揚げを柑橘系の酢に付けて食べる

ルナ
「もぐもぐ…酸っぱぃ」

リク
「付けすぎたか？」

ルナ
「付けすぎました」

お酒を飲みながらリクと話をしているとリビングの扉が開きました

ルナ
「ん？」

キラ
「キュー？」

キラはそっと扉を閉めるとリクの足元に座りました

リク
「こんな時間にキラが起きてくるのは珍しいな」

キラ
「キュー、キュッキュッ(スリスリ)」

ルナ
「もしかしてリクの部屋に行ったけど居なかったから探してたとか？」

キラはそうなんですっと頷くとリクの左肩に乗る

リク
「キラ、俺はルナとお酒を飲みながら話をしていたんだ」

キラはそうだったんですねっと尻尾を軽くふるとリクの左肩から右肩に移動する

ルナ
「キラと意思疎通ができるようになったのはリクが先生になってくれたおかげだね」

リク
「暇つぶしに教えただけだがな」

キラ
「キュッー？(フルーツゼリーを見つめる)」

ルナ
「フルーツの甘みだけで作ったからキラでも食べれるよ」

フルーツゼリーを小皿に分けるとキラ専用のスプーンと一緒にテーブルに置く

キラ
「キュッキュッキュッ！(いただきます)」

上手にスプーンでフルーツゼリーをすくって口に運ぶとキラは美味しいっと自分の頬を両手でフニフニする

キラ
「キュー(フニフニ)」

ルナ
「私もフルーツゼリー食べよっと…もぐもぐ」

リク
「ルナは嫌いなものはないのか？」

ルナ
「ごくんっ…苦すぎる食べ物は嫌いだよ」

リク
「苦すぎる食べ物か…子供の味覚のままで成長したのかもしれないな」

ルナ
「確かに見た目は子供寄りだけどリクより年上なんだよ」

リク
「そうだったな」

リクはお酒を飲む

キラ
「キュッ！(ゼリーをおかわりする)」

ルナ
「他には何が聞きたい？」

リク
「ん？…そうだな…」

寝ることも忘れて朝までお酒を片手に話し込みました