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スニョンを待っている間、まだ帰る様子のないイジフンと教室で2人きり。重い空気になるのかな、と思いきや案外和んでる。
「ねーねー」
「ん?」
「イジフンって頭いいの?勉強好き?」
「普通」
「ふーん、じゃあ何が好き?ゲーム?読書?アイドル?」
「別になんも無い」
この内容の薄い会話はイジフンにとって不快なのかどうなのかわからないけど、私は興味津々なんですけど。ちゃんと答えてくれてもいいのに。相変わらず伏せたままのイジフンに声をかけ続ける私もちょっとおかしいのかな?
「ねーねー」
「ん」
「彼女は?いるの?好きな人は?」
イジフンからの返事がない。こういう話嫌いなのかな?まぁ好きそうには見えないけど。
「答えたくないならいいけどさー、まぁ私になんて話したくないよね、遅刻魔だし〜」
少し反応してくれるかな?って思ったんだけど、全然反応無し。もしかして嫌われた?それとも寝たのかな?
あまりにも伏せたままで大人しいイジフンが気になって、近づいて顔を覗こうとすると急にイジフンが起き上がってそっぽを向いてしまった。
びっくりして固まっていると、小さな声が聞こえた。そしてすぐに教室を出ていってしまったイジフン。
「好きな人はいる」
そう言っていたイジフンの耳は赤くなっていた。もしかしてすっごく純粋な人なのだろうか。物凄く意外な行動にそのままさよならも言えずに座ったままの私。
やっぱり変わった人なんだ。案外可愛いところもあるんだな、なんて思ってしまった。
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RICKY(プロフ) - ドキドキしました!いいですね! (2016年2月5日 0時) (レス) id: b6d07f01f2 (このIDを非表示/違反報告)
te - あまりにも最高すぎて朝になりそうです、更新めちゃくちゃ楽しみにしてます (2016年1月18日 3時) (レス) id: 7de32dbd0c (このIDを非表示/違反報告)
ぱお〜ん木下 - サイッコオオオオオォウデッス!!!更新楽しみにしてます!!!!! (2015年11月10日 0時) (レス) id: 1c99d1a675 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ野郎(プロフ) - イジフンと付き合います。 (2015年8月31日 17時) (レス) id: adcdeb6ee7 (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - ハチミツ野郎さん» ディエムッして本気で! (2015年8月14日 20時) (レス) id: 6d523d37fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:。 | 作成日時:2015年7月28日 22時