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無理矢理連れてきておいてなんだけど、花火とイジフンってなんだかミスマッチ。なのに花火を見つめるイジフンが可愛くてつい見入ってしまう。
「ヌナヌナ」
「……ん?」
近寄ってきて耳元で話すイチャン。つられて私もイチャンに耳を寄せる。
「ヌナ、あの人のこと好きでしょ」
イチャンはイジフンを見ながら言った。私は慌てて首を横に振った。
「えー、でもずっと見てるじゃん」
「そんなの、気のせいでしょ」
「はいはい〜」
「こら、ヌナに対して生意気!」
叩く振りをすると、ごめん〜と私から離れていきソクミンくんに助けを求めるイチャン。ソクミンくんはよしよし、とイチャンの頭を撫でていた。私を悪者にしないでよね!
今度は隣にスニョンが来て、隣にしゃがみこんむ。
「A、火傷すんなよ?」
「うん、大丈夫」
「お前どんくさいからな」
「一言多い!」
私が言うとスニョンは笑いながら立ち上がって、イジフンの隣に。隣に来たスニョンを見上げるイジフンはまるで小学生……なんて言ったら怒るだろうな。
「お前花火好きなんだな」
「……別に」
「大人ぶんなって、珍しく楽しそうじゃん」
スニョンの言葉に少し照れているような、拗ねているような反応をするイジフン。男同士の友達ってなんかいいな、なんて呑気なことを考えていた。
花火もほとんどやり尽くして、ソクミンくんとスニョンはコンビニに行った後、イチャンまでそれについて行ってしまった。イチャンに関しては確実に無駄な気を使っている……。
呆れながらも私が片付けを始めるとイジフンが隣に来て手伝ってくれる。意外な行動にまたついイジフンを見てしまった。
「……なに」
「いや、なんでもない、イジフン座ってていいのに」
「2人でやった方が早い」
「うん……ありがと」
イジフンはきっと完璧主義なんだろう。なんでもしっかりやらないと気が済まないような人にに見える。
「でもイジフンと休日に花火できるなんて思って無かった」
「そうだな」
「嬉しいよ、私は」
自分で言って恥ずかしくなった私は、またしようねと振り向くとすぐ近くにイジフンがいて、私の鼓動が早くなる。そんな私に気づいたのか、イジフンは笑った。
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RICKY(プロフ) - ドキドキしました!いいですね! (2016年2月5日 0時) (レス) id: b6d07f01f2 (このIDを非表示/違反報告)
te - あまりにも最高すぎて朝になりそうです、更新めちゃくちゃ楽しみにしてます (2016年1月18日 3時) (レス) id: 7de32dbd0c (このIDを非表示/違反報告)
ぱお〜ん木下 - サイッコオオオオオォウデッス!!!更新楽しみにしてます!!!!! (2015年11月10日 0時) (レス) id: 1c99d1a675 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ野郎(プロフ) - イジフンと付き合います。 (2015年8月31日 17時) (レス) id: adcdeb6ee7 (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - ハチミツ野郎さん» ディエムッして本気で! (2015年8月14日 20時) (レス) id: 6d523d37fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:。 | 作成日時:2015年7月28日 22時