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「Aちゃんごめんね、スニョンをよろしくー」
ソクミンくんはスニョンを私の方に押してそのまま出掛けてしまった。さっきのこともあってなんだか気まずい雰囲気の私たち。
「……スニョン、帰ろ?」
「……ん」
なかなか私を見ないスニョンの手を繋ぐと、やっとスニョンは歩き始めた。昔から喧嘩した後の感じとか、変わんないな。
「ねースニョン」
「……なに」
「アイス買って帰ろうよ」
「……んー」
「お風呂上りに一緒に食べようよ、ね!今日も暑いしさ」
「ん、そうだな」
徐々にいつも通りになっていくように、明るく話しかけていく。スニョンはそれでも元気が無くて。
「……スニョン、さっきなんで怒ってたの?」
思い切って聞いてみると、スニョンは少し考えて口を開いた。
「……またただ妬いただけ」
「ん?」
「はぁ……お前ってほんっと鈍感だな、なんもわかってねー」
「は?言ってくんないとわかるわけないでしょ!」
「もういいって、バーカ」
怒った私を見て笑い出すスニョン。私はエスパーじゃないんだから、わかんないってば。
「ほら、アイス買うんだろ?」
「そうだよ、スニョンの奢りね」
「仕方ねーなー」
スニョンは背の低い私を見下ろしながら、頭を撫でた。スニョンはよく頭を撫でてくれる。
「スニョンに頭を撫でられるの落ち着くー」
「ふーん、犬みたいだから撫でてるだけだけどな」
「犬?!」
私がまた大声を出すと笑い出すスニョン。何がそんなに面白いのかわからないけど、笑っているスニョンを見ると私まで笑ってしまう。
「お泊まりしてもいいけど押し倒さないでよね?へんたーい」
「うるせー、もうしねーよ!」
「冗談だってば」
私が笑うと顔を赤くするスニョン。からかわれっぱなしじゃつまんないもんね。私がいつまでも笑っていると、いつも通り頬をつままれてしまった。
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RICKY(プロフ) - ドキドキしました!いいですね! (2016年2月5日 0時) (レス) id: b6d07f01f2 (このIDを非表示/違反報告)
te - あまりにも最高すぎて朝になりそうです、更新めちゃくちゃ楽しみにしてます (2016年1月18日 3時) (レス) id: 7de32dbd0c (このIDを非表示/違反報告)
ぱお〜ん木下 - サイッコオオオオオォウデッス!!!更新楽しみにしてます!!!!! (2015年11月10日 0時) (レス) id: 1c99d1a675 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ野郎(プロフ) - イジフンと付き合います。 (2015年8月31日 17時) (レス) id: adcdeb6ee7 (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - ハチミツ野郎さん» ディエムッして本気で! (2015年8月14日 20時) (レス) id: 6d523d37fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:。 | 作成日時:2015年7月28日 22時