となりのイジフン (ページ22)

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「ねースニョン、明日なにか予定あるの？」

「いや、なんも。お前は？」

「私もなんもない」

「家来る？」

「うんっ」

スニョンを見上げると、スニョンも私を見下ろしていて目が合う。先に反らしたのはもちろんスニョン。

「じゃあ明日来いよ、何時でもいいから」

「うん、わかった、ばいばい」

手を振るスニョンの後ろ姿を見送って、私も家に入る。階段を上がって左手にある自分の部屋に入り鞄を机に置いてベッドに寝転ぶと、すぐに携帯の通知音が鳴った。画面を見るとスニョンからで

ごめん、お前ん家入れてもらってもいい？

と来ていていいよ。と返すとすぐにインターホンが鳴った。慌てて玄関に行きドアを開ける。

「家の鍵忘れて入れなかった」

「バカだね～、おいで」

「お邪魔しまーす……」

スニョンも私も笑いながら部屋に入り、私は飲み物だけキッチンから持ってきた。

「お母さんいつ帰って来るの？」

「んー、わかんね、でも今日多分遅い」

スニョンの家は母子家庭で、お母さんが遅くまで仕事してることもよくあって昔から家に泊まりに来ることがあった。だから私の親ともとても仲が良くて家族みたい。

「今日お泊まりしてけば？」

「んー」

「決まり～」

ベッドに腰掛けるスニョンはそのままベッドに寝転んだ。

「私のベッド落ち着きますかー？」

「……Aの匂いする」

「なにそれ、どんな匂い？」

「自分の匂いだからわかんねーんだろ」

ほら、と起き上がったスニョンは私を抱きしめた。急に抱きしめられて固まっている私。

「俺の匂いするだろ？」

「う、うん…する」

少し動揺している私の顔を見て楽しそうにしてるスニョンを見て後悔した。また私からかわれてる……！

腹が立ってスニョンから目線を外し自分の携帯を見て思い出した。今日イジフンとカトク交換したんだっけ。送ってみよう。

こんばんは、なにしてる？

イジフンはあんまり返事しないと言っていたし、携帯をテーブルに置いてキッチンにスニョンが好きそうなお菓子を取りに行くことにした。