となりのイジフン (ページ18)

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「お前、Aになに話した？」

「告白されたけど断ったってことだけ！でもヌナそれ知ってたよ」

「A……見てた？」

「うん……ぐ、偶然」

「……俺、告白断ったから」

「ヒョン、なんでヌナにそんなこと言ってんの？やっとヌナと付き合えたの？」

イチャンがそう言った瞬間、スニョンはイチャンの頭を叩いた。今度は本当に痛そうにしている。可愛い目で私に助けを求める。

「お前もう帰れアホ！」

「ヒョンひどーい、ヌナまたね、お幸せに！」

「ちげえっつってんだろ！」

イチャンは手を振ってから教室から出て行った。スニョンはなんだか気まずそうにしている。私は別に気にしてないのに。

「スニョン私と付き合いたいの？」

「え……は？！」

「冗談だってば、バーカ」

「わ、わかってるわ」

帰るぞ！と後ろを向いて立ち上がったスニョンの耳は赤かった。ほんとからかい甲斐がある。

案外スニョンとイジフンって似てるところあるのかも、なんて考えながらクスクス笑う私は薄気味悪いとスニョンに言われてしまった。

「クラスメイトにハグされた感想は？」

「……お前どっからどこまで見てたんだよ」

「あんなとこでしてるのが悪いじゃん、イジフンもそう言ってたでしょ？」

「うるせー、勝手にされたんだから仕方ねーだろ」

「好きな子いるから断ったんでしょ？」

「……そうだよ」

「ふーん」

「なんだよその反応、ムカつく」

そう言ったスニョンは私のほっぺをつまんだ。その行為に私がほっぺを膨らませると、変な顔だったのかスニョンは笑顔になった。

「お前がいる限り彼女なんか作れねーよ」

「え……」

「お前の世話大変だからな」

「……なによそれ、馬鹿」

スニョンは私の反応にまた笑っているけれど、私が本気で拗ねると頭を撫でた。からかったり優しくしたり、私はドキドキさせられてばかり。