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「ねぇ」
「ん」
「昨日ごめん……あと、ありがと」
「……だから別に、俺なんもしてないし」
イジフンは今日も変わらず素っ気ない。でも私は気づいたよ、ほんとは優しいんでしょ。
「イジフンって誰に対してもそんな素っ気ないの?」
「しらねーよそんなん」
「そんなんじゃ好きな子に嫌われちゃうよ?」
私が言った瞬間イジフンは私を睨みつけた。はいはい、教室でそんな事言ってごめんなさいね。私が少し笑うと、イジフンは自分のノートに何かを書き始めた。
書き終わって指でトントンと指した所には、授業中だから喋るな。お前にはもう何も教えない。と書いてあった。私も慌てて自分のノートに、ごめん!知らないことだらけだから気になっちゃって。その文字を見たイジフンは目を逸らした。
もう文字を書いても見てもくれなくて、腕をツンツンつついても無視。この人優しい時もあるけど、急にこういう態度とってくるし……ほんと読めないな。
授業が終わってすぐにイジフンの腕を掴んだ。
「シカトするの禁止ね」
「は?」
「シカトされたら寂しい気持ちになるもん」
そう言った私を珍しく見つめていたイジフンの耳が赤くなった。
「……どうしたの?」
「なんでもない、わかったから腕離せ」
私が手を離すとすぐに教室を出ていったイジフン。スニョンって結構わかりやすいところあるけど、イジフンは全然わからない。
わからないから、余計気になっちゃうよ。
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RICKY(プロフ) - ドキドキしました!いいですね! (2016年2月5日 0時) (レス) id: b6d07f01f2 (このIDを非表示/違反報告)
te - あまりにも最高すぎて朝になりそうです、更新めちゃくちゃ楽しみにしてます (2016年1月18日 3時) (レス) id: 7de32dbd0c (このIDを非表示/違反報告)
ぱお〜ん木下 - サイッコオオオオオォウデッス!!!更新楽しみにしてます!!!!! (2015年11月10日 0時) (レス) id: 1c99d1a675 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ野郎(プロフ) - イジフンと付き合います。 (2015年8月31日 17時) (レス) id: adcdeb6ee7 (このIDを非表示/違反報告)
。(プロフ) - ハチミツ野郎さん» ディエムッして本気で! (2015年8月14日 20時) (レス) id: 6d523d37fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:。 | 作成日時:2015年7月28日 22時