恋人未満。《s.m》 (ページ10)

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ジ「で？1人で飲むの珍しいね」

貴「やっぱりそう思う？」

ジ「私生活上手くいってない？」

貴「その通り過ぎて何も言えない。」

ジ「HAHA!そんな気がしてた！」

貴「……喧嘩売ってる？」

ジ「売ってない売ってない。」

貴「普通に失恋した上に上司から仕事押し付けられるわ
こんなん飲むしかなくない？？？」

やってらんないよ、と酒を煽る。

ジ「まぁ、確かにそうだよね。」

貴「だからお酒の強いジェシーに介抱してもらおっかなと」

そう言いながらジェシーの方を見る。

ジ「Aさ、慎太郎との関係で
感覚麻痺してんのかもしれないけど
男の前で無防備晒さない方がいいよ？」

貴「え？」

ジ「介抱は全然するからいいけど
悪い男だったら持ち帰られるよ？」

貴「んー、ジェシーでも？」

首を傾げながらジェシーの顔をのぞき込む。

ジ「……そういうところ無自覚だよね。」

貴「なにが？」

ジ「いや、こっちの話。
明日はオフだし好きなだけ付き合うよ」

貴「んふふ、ありがとう」

ジェシーはウィスキーを。

私は焼酎のお茶割りを。

……飲むもんですら可愛げ無いのはもう目を瞑ろう。