. ページ23
森「あれからさ、別れ話してんだけど
その度にヒステリックにされてもうお手上げなわけよ」
自分の気持ちを守るためでもあるのか
慎太郎は少しおちゃらけながらそう言った。
貴「大変だね」
テレビで見る彼女は性格良さそうなのに
現実はそうでは無いらしい。
ここまで弱っている慎太郎を見るのは
だいぶ久しぶりだ。
森「A、俺もう疲れたぁ」
はぁーーーーと大きなため息をつき項垂れる慎太郎。
ピコン…ピコン……
森「げっ」
貴「なしたの？」
急に鳴り出す慎太郎の携帯。
どうやら彼女からメッセージが沢山届いたらしい。
森「今どこにいるの？早く帰ってこいってさ」
貴「あら、じゃあお開きにしよっか。」
そう思って伝票を持って立ち上がろうとすると
慎太郎に腕を掴まれて
えっ、と思って慎太郎に目線をやると
眉を下げながらふるふると顔を振っていた。
森「や、だ。帰りたくない」
お願い、
そう言われてしまえば目の前で弱っている慎太郎を
突き放すことなんて出来なくて仕方なく
貴「久しぶりに家で飲みなおそっか」
と告げタクシーを手配した。
彼女持ちの男を家に連れていくなんて
良くないのは100も承知だけど
今にも消えそうな顔をしている慎太郎をみたら
放っておけない。
あぁ……
私はどうするべきなんだろうか……。
このままじゃ嫌な女になってしまいそう。
……慎太郎に辛い思いをさせるなら
その場所、私に頂戴？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 569人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rio | 作成日時：2023年7月12日 14時
