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森本side


A今日会える?


森「えっ」



いつもより早めに仕事終わった今日。


何気なく開いていた画面にメッセージが届いて
差出人を見て固まる。





Aから連絡来るのいつぶりだろう。


嬉しくて速攻既読をつけて返信した。






貴「お疲れ様」


森「Aもね」



久しぶりに会った彼女は
少し雰囲気が変わっていて女の子らしさが増していた。


それもジェシーのおかげ?




貴「……大丈夫?」


森「何が?」



少しの沈黙の後口を開いたのはAからだった。


貴「……○○さんとのこと。
北斗からこの間聞いた。」



森「あー……ははっ。俺、女見る目ねぇや笑」


そう言い放つとAはほんのちょっと
辛そうに顔を歪めた。




なんでお前がそんな顔すんの。



貴「無理して笑ってんのバレバレだよ」


森「い゛っっ!」


むにっと俺の頬を軽くつねるA。



森「……しんどかった」


貴「うん」


森「やめろっていつも言ってんの。
それでも聞かなくてどんどんエスカレートしてって
しまいには隠しもせずにシェリー載せたりしてさ、
俺、ブログにシェリーはっきり載せてるし
そんなんもう言い逃れなんて出来ないじゃん。」



ずっとずっと、吐き出せなかった悩み
Aにどんどんと吐き出していく。


あー、俺思っていたよりもずっと
我慢してたんだなって。




森「……Aに相談したかったけど
ジェシーと付き合ってるって北斗たちが話してたから
あー、相談できないなーと思って
俺一人で何とかしようって頑張ってみたけど
止めきれなくてさ。
どんどん嫌になって無意識に樹とかに
八つ当たりしちゃって自己嫌悪してって悪循環なわけ」





何回もAにメッセージを送ろうとはした。


でもその度にジェシーの顔が浮かんで
送れず仕舞いだった。



貴「あー……そのことなんだけどさ、」


苦虫を潰したような顔で
申し訳なさそうに口を開くA。



貴「私、ジェシーと付き合ってないからね?」


森「えっ、!」



貴「何を聞いたのかは知らないけど
ジェシーは私がメンタル落ち込み気味なのを心配して
そばに居てくれただけで男女の関係はないよ」


森「……まじで?」



貴「まじで」



なんだ、俺、我慢しなくてよかったじゃんか。




嬉しい、

素直にそう思った。

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設定タグ:sixtones , 森本慎太郎 , ジェシー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Rio | 作成日時:2023年7月12日 14時

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