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ジェシーside
貴「ん……」
スースーと寝息立てているのは
さっきまで号泣していた愛しい人。
俺にすればって言ってんだから俺にすればいいのに
慎太郎のこと諦められないからっていつも躱される。
ジ「ほんと強情なんだから……」
サラッと髪を掬い、撫でる。
明日がオフなんて言うのは真っ赤な嘘。
オフって言えば少しは長く居てくれるかなと思って。
少し躊躇いながらもっと一緒にいたいって言われるとは
思わなかったけど。
それはそれでラッキーってことで
しこたま飲む酒を止めず
彼女が酔いつぶれるまで付き合った。
ジ「慎太郎なんかより俺の方が幸せにできるよ？」
ポツリと呟いた言葉は彼女に届くことなく消えた。
ジ「A？
ここで寝てたら風邪ひくよ？」
うーん、と唸る彼女を抱き上げ
寝室へと運ぶ。
あー軽い。
久しぶりに見た彼女は窶れた気がしてたけど
気のせいじゃなかったみたい。
ほんと、心配だよ。
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作者名：Rio | 作成日時：2023年7月12日 14時
