hairsalon【SixTONES】 (ページ32)

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貴方side

「髪巻いてもいい？」

そう尋ねられたので

大丈夫です、答えれば

小さめのヘアアイロンを取り出し

少し髪をとり髪をまいていく

「ん。」

髪が巻終わればヘアワックスを髪になじませ

最後にスプレーをかける。

「お疲れ様でした～」

と後ろ髪を確認する用のミラーで

鏡越しに後ろ髪もチェックさせてもらう

貴「うわぁ…！」

普段の自分じゃ滅多にしない

ガーリースタイルで巻かれた髪に

思わず感動してしまう。

「喜んで貰えたようで良かったです。」

ふっと柔らかい表情で笑う彼と

鏡越しに視線が交わる。

貴「////と、とても！満足です…！」

すぐに互いに目を逸らしてしまった

「あの、あっちでお会計なんで…」

先程の金髪のお兄さんのところでお会計をすませる

《ありがとうございました～》

「良かったらまた来てください」

と彼に1枚のショップカードを渡される

貴「はい！ぜひまた来ますね！」

渡されたカードを大事にしまい

お店をあとにする。

貴「あ、そう言えば！」

帰宅して一息ついたあと

そう言えばショップカードを

まだちゃんと見ていなかったなと思い

財布から取り出す。

お店の雰囲気を彷彿とさせる

モノクロを基調としたオシャレなカード。

その中にひとつボールペンで書いたような

メッセージが書かれていた。

“今日はありがとうございました。
とても楽しかったです。
また良かったらお店に来てください。
松村”

ほんの一言だけだけど

彼が書いてくれたことが嬉しく

口元が緩む。

絶対また行こう！

無表情が多い彼の色んな一面を見てみたいな、

なんて思いを馳せてカードを財布にしまい込んだ。