hairsalon【SixTONES】 (ページ30)

今日:1 hit、昨日:32 hit、合計:318,090 hit

松村北斗の場合ページ30

貴方side

「お待たせしました。」

現れたのは独特のファッションをした美容師さん。

かと言って着こなしが変か？と言われたら

真逆でとてもかっこいいお兄さんだった。

「本日担当させていただきます。松村北斗です」

とても丁寧に自己紹介をしてくれた。

貴「本条Aです。こちらこそよろしくお願いします。」

「Aさん、今日髪型決めてきていますか？」

貴「や、急に立ち寄ったのでそんなに決めてなくて……」

感情の読み取れない表情の松村さんに

少々申し訳なさを感じる

「こちらの好きにしてもいいですか？」

貴「あ、はい！仕事の支障にならなければ！」

職種はなにかと聞かれOLですと答えれば

わかりました、とシャンプー台へ案内される。

「椅子、倒しますね」

ゆっくりと頭が濡らされていく。

耳に水が入らぬよう、すごく丁寧に

洗ってくれているのが伝わる。

「力、強くないですか？」

一つ一つ確認しながら頭を洗い流してくれる。

椅子を起こされ、タオルドライされたあと

再びカット台に案内される。

「じゃあ、カットしていきますね」

ケープをかけられた後、そう一言告げた彼は

髪を1束掬い、コームで確認をしながら

ハサミを入れていく。

あまり会話をしないタイプの美容師さんのようで

シャキッシャキッとハサミが髪を切っていく音が

耳元でしっかりと聞こえてくる。