hairsalon【SixTONES】 (ページ34)

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ご褒美《ジェシー》ページ34

貴方side

今日は待ちに待った冬のボーナス日。

足取り軽く私はある場所へ向かった。

《いらっしゃいませ～！》

オシャレな扉を開ければ

たくさんのイケメンな美容師さんたちに迎えられる

そう、今日は頑張った自分のご褒美として

hairsalon SixTONESにやってきたのだ。

「待ってたよ～！」

カット台へ案内されてしばらくすると

赤髪のスタイルのいいハーフの美容師

ジェシーさんが現れた。

貴「今日もよろしくお願いします！」

始めてこの美容室へきた日から

何度も通うようになり、今や結構常連に。

「今日はフルコースでいいのかな？」

貴「はい！」

事前に予約で伝えていたとおり

カットとカラーにパーマ、

トリートメントをしてもらう

貴「ごめんなさい、忙しい時期に
こんなに頼んで…」

「なぁんでよ～！全然いいんだよ！」

「俺もAちゃんとお話できるの楽しいしね～」

早速シャンプー台で髪を濡らしてもらい

カットを始めるのにケープをかけてもらう。

「カットはどうする？？」

貴「バッサリ切っちゃってください！」

と元気よく答えれば

ジェシーさんはきょとんとした顔で尋ねてくる

「バッサリ行くなんて珍しいね。なんかあったの？？」

貴「え、いやぁ！なにもないですよ！」

あはは…と笑顔で返すと

「ほんとに？？笑顔、引きつってるよ。」

普段はおちゃらけてるのに

なんでこの人は気づいてしまうんだろう。

「なんかあったんなら聞くよ…？」

少しずつ髪の毛にハサミを入れつつ

話を聞いてくれるジェシーさん。

貴「いやぁ…仕事先の女の先輩になんだか目の敵にされてるみたいで…長い髪してパーマなんてかけて色気づいてんじゃないの！？ってイチャモンつけられたんですよね～」

腹立つんでバッサリ行っちゃいます！

と心配かけぬよう明るく答えると

「無理しなくていいよ？辛かったんでしょ？」

見たことないぐらい優しく、

鏡越しにこちらに笑いかける。

貴「…泣きますよ。」

「AHAHA!ごめんごめん！」

「でも、泣きたい時に我慢する必要は無いし辛い時は人を頼るといいよ」

人に話せば少し気が楽になるでしょ？と

ジェシーさんは言う。

確かに…少しスッキリしてる自分がいる。