hairsalon【SixTONES】 (ページ18)

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貴方side

「待って！」

後ろから声をかけられ振り向くと

少し息の切らした森本さんだった。

貴「えっ。ど、どうしました？」

「これ、忘れ物っ……」

差し出されたのは切る時に邪魔かな？と思い

外して席に置いておいたネックレス。

貴「あ…わざわざすみません!!」

「や、気づかなかった俺もごめんね……
あとこれ、、」

さらに彼から差し出されたのはスマートフォン。

？？？

意味がよくわからず頭にハテナを浮かべる

「次の予約、俺に聞いてくれればすぐ取れるから。」

とLINEのQRコードを差し出され

言われるがままに登録する。

「じゃ、次予定空いたら予約の連絡して～！あ、それと……」

「パーマすごく似合ってる。…またね」

私の目を真っ直ぐに見て

優しく甘い声で囁いた彼はすぐ踵を返し

背中をこちらに向けながら

ばいばいと手を振っている。

貴「～//////」

なにあれ！！！！/////////

顔に熱が集まるのを感じつつフリーズしてしまう。

ピコン…

と通知音で我に返り、携帯の画面を開くと

森本さん:森本です。気をつけて帰ってね～！

と先程のことはまるでなかったかのような

メッセージに彼の真意がわからず

困惑する。

困惑しつつも、既読無視は良くないと

また次もよろしくお願いしますと

メッセージを送り、私は携帯の画面を閉じた。