12.たったひとつ ページ12
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翔くんと、また明後日の打ち合わせの時間を約束して別れたら
駅を抜けた向こうの柱に、背をもたれさせる和さんがいた。
「和さん！」
和「おせーよ」
「遅くなる前提だったじゃん」
和「蒸し暑くてイライラするから早くして」
「口悪すぎだから(笑)」
うるせーな、なんて悪態つきながら
さらっと私の持っていた荷物を持ってくれて
おもっ、ってしっかり文句まで付けて。
なんて切り出せば、伝えられるだろう。
和さんのことを、…好きだと。
ちゃんと好きだと、どうすれば伝えられるだろう。
和「なぁ」
そんなことを考えていたら、隣で少し低めの彼の声がした。
和「明日、仕事午後からだっけか」
「うん、そうだけど」
和「うち、寄ってけよ」
ちょっと強引だけど
その強引なお誘いに、今は甘えさせてもらおう。
「ん、そうする」
和「ん」
もう何度か行ったことのある部屋
なんなら、泊まったことのある部屋なのに
伝えたいことが、たったひとつあるだけで
変に緊張してソワソワしてしまう。
いつも通りシャワーを借りて
いくつか置いてある部屋着に着替えたら
俺も行ってくるわ、って和さんもシャワーを浴びに行った。
なんて、切り出そうか。
話があるの＿＿＿＿＿
聞いてくれる？＿＿＿＿＿
あのね＿＿＿＿＿
そのどれも、しっくり来なくて。
今日はお疲れ様。また明後日。って翔くんからのメッセージにも、「お疲れ様でした。ラーメンごちそうさまでした！また明後日から頑張りましょう」なんて
気の利かない返事しか出来ないまま。
和「髪拭けや」
「うわっ」
肩にかけていたタオルをするっと奪われて頭からバサッとそれを被せられたら
和さんの表情が見えないことに、少しだけ安心した。
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ともび(プロフ) - 音羽さん» 遅くなってしまいました！嬉しいです、ありがとうございます♪夜更かししちゃうくらい(笑)音羽さんも、手洗いうがい、ちゃんとしてくださいね！！こちらこそ、ありがとうございました！！ (2020年4月7日 7時) (
レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - お疲れさまでした！ 最高の小説でしたよ！ 夜更かししちゃうくらい、次読みたい！ってなってしまいましたwww 本当に最高でした！ これからも体調には十分に気をつけて下さい。 ありがとうございました。 (2020年3月11日 1時) (レス) id: 717d351d89 (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» 遅くなってしまってごめんなさい！！コメントありがとうございます！私もここを消してしまうのは寂しいので記念に残すことにしました♪ツイも時間を見つけて頑張るので是非！また楽しみにしていてください！！ (2020年3月3日 16時) (レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 今更のコメント失礼します。ここを残して頂けるのがとても嬉しいです！何度も読み返したい作品がたくさんあるので、これからも読み続けます。あ、ツイの方でも待ってます！ (2020年2月19日 13時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
ともび(プロフ) - ともさん» 嬉しいお言葉、、ありがとうございます！冷たくても温もりが何処かにあるお話を心がけていました！私も寂しいですが、読んでくださる皆さんのおかげで頑張れました、ありがとうございました！！！ (2020年1月28日 13時) (レス) id: 531c17c2c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともび
| 作成日時：2019年11月27日 9時
